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LOOSE
【その他 官能小説】

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LOOSE-2

正直、菜々子も悠との関係に満足しているものの最近は戸惑いを感じていた。
付き合ってはいないと言ってもやってる事は恋人と何ら変わりない。でも所詮セフレであって恋人同士ではない。それは菜々子にもよくわかっている事だった。
けれど最近悠以外の男とのHに体が感じなくなっているのに気付いたのだ。
前まではそんな事はなかった。けれど最近はどうだろう…―悠以外の男に手を触れられるのも嫌になっていた。
それに最近悠と時間を共有する事が多くなった。週末は必ず悠の部屋にいる。昨日みたいに悠が仕事をしなければならない週末であっても悠は必ず菜々子を自室に呼ぶのだ。
菜々子はそれが嫌ではなかった。むしろそんな当たり前と化している週末を楽しみにしている自分がいた。そんな自分自身に菜々子は戸惑っているのだ。
「それはさ、れっきとした恋愛感情だよ。菜々子は悠君を恋愛対象として見てるんだよ。でも菜々子は怖いんだよね。そう認めるのが。」
『…恋愛感情…認めるも何もピンとこないんだけど。』
「かもねぇ。じゃぁ質問かえよっか。悠君に菜々子以外に女の子がいたらどう思う?」
コーヒーを手に取った菜々子の手がピタリと止まった。
考えた事がないわけではないけれど確かに悠に私以外の女がいてもおかしくはない。
私だって悠以外の男と関係は持ったことがあるのだから悠もあるだろう。現にキスマークをつけてきた事もあった。でも最近はそんな事もない。そんな事を考えるのも忘れていた。
『いたとしても私が何か言える立場でもないし。悠の自由じゃん。』
「菜々子はそれでもいーの?」
雪乃はちょっと切ない目で菜々子を見た。雪乃としては菜々子に普通に幸せになって欲しいのだ。
『…わかんない…』

昔から恋愛に対して本気になる事なんてなかった菜々子にとって、この感情が“恋”と呼べるものかどうかわからないでいた。
恋ってなんだろう?
私には……わからないよ…―。

しばらくして悠に呼び出され、雪乃と別れて菜々子は駅前にいた。
約束の時間をちょっと過ぎた頃に悠はやってきて、来るやいなや
「次作る服の布選び、ナナに一緒に来て欲しいんだ。」
『何で?私が??』
「いいからいいから」
と言って菜々子の手をひいて問屋街に向かった。
悠の仕事は服飾デザイナーだ。あまり有名ではないけれど親しい友人と共にブランドをたちあげ活動している。
悠が布の買い出しに菜々子を誘うのは初めてだった。
「お前の好きな布を選んでみて。」
悠がそう言うのでズラリと並んだ布の前で菜々子は少し悩んでから黒地に金色の刺繍がほどこされているシルクの布を選んだ。
「これでいいのか?」
『綺麗だなって思って。だめかな?』
「いや、ナナらしくていいと思うよ。じゃぁこれにしよう。」

布を買ってから軽く飲みながら食事を済ませて悠の家に戻った。少し酔ったのか足元がふらつく。
「ナナ大丈夫か?」
『うん。大丈夫…』
そういった瞬間後ろから悠に抱しめられた。首筋に悠の唇があてがわれツツ…ッと舌でなぞられた。
『ぁんっ…』
首が弱い菜々子は思わず甘い声を出す。「ナナ…」
耳たぶをなぞられながら悠に名前を呼ばれるだけで濡れるのがわかった。
振り向いて悠にキスをせがむ。
チュ…ッ…チュパッ…
激しく舌の絡み合う熱いキスをしながら悠は菜々子の服をたくみに脱がせる。
ブラジャーのホックを器用に片手で外すと菜々子の胸がぷるんと現れた。悠は菜々子の背中に舌を這わせながら両方の胸をぐにぐにと激しく揉む。
菜々子はこれが好きなのだ。
『やっ…んっ!だめぇ…っ』
時折体をビクつかせながら甘美な声を出す。
「ナナ…乳首かたくなってきたよ」
意地悪に菜々子の耳元で囁き、乳首をコリコリと指で弄ぶと同時にパンツの裾から菜々子のぬれぼそった部分へと手を伸ばした。
「もぅびちゃびちゃに濡れてるよ。ナナはやっぱり濡れやすいね。」
足の付け根をなで回しながら悠がやらしく囁く。
『そんな事な……あっん!やっだめぇ…!あっあっあんっ!』
ズブ…ヌプヌプ…!
一気に2本の指が菜々子の中にしずめられる。グチョグチョとゆう卑猥な音と共に菜々子の喘ぎ声が響いた。
『やっそんなにした…らっ…壊れちゃぅ…っ』
グチャッグチャッ…ヌプ…クチャッ
だんだん悠の指の動きが激しくなりクチャクチャという水音も増してきた。
『やっ!ゆぅっ…!いっちゃぅよぉっ…!』
菜々子がそう叫ぶと共にぷしゃぁっと潮をふき、悠の手を伝って床にポタポタと滴り落ちた。
「あーぁ、潮吹いちゃったぁねぇ。」
と悠は意地悪く笑って菜々子を自分の方に向けて抱きしめた。息の整わない菜々子は悠の胸に顔をうめる。
ふと顔をあげると悠の優しい視線とぶつかり、自然とキスを交わした。
熱く、舌がとろけそうなキス。
悠じゃないとこんなキスはできない。
悠の私をきつく抱きしめる手。悠じゃなきゃ私をこんな気持ちにできない。
私、悠じゃなきゃだめだ…ー。


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