レイ・ラブ-3
乳輪を舐めながら、少し息の荒くなったレイのブラウスとブラを脱がせる。
細い体にしてはふくよかな胸の谷間に顔をうずめた。
顔を振って両方の乳房にキスしてやる。その頭をレイの腕がやさしく包んだ。
≪さあ、ここまでにしよう≫ それでも後でテストとわかったレイが赤い顔をして文句を言ってくるかもしれない。
しかし、これくらいは、一流の家の者なら避けられなくてどうする。非力なレイが恥をかくだけだ。
≪まあ、僕も周りからからかわれるだろうが、この子の可愛さに免じてそれくらいは耐えてやろう≫
そんなことを考えながら、手は、フレアスカートの上を、腰から尻へとなでていた。
「君はほんとに細いんだね。柳のようにしなやかで、滑らかだ」
レイは体を僕に預けて気持ちよさそうに、ため息のような声を出している。そして、スカートのホックをはずして下へ落とした。下もフリルのついた水色のショーツだった。
薄い紺のストッキングを、これもおそろいの水色のガーターリングで止めている。
「脱げとは言ってないぞ」
「はい。あなたに見せたかったんです」
これで何の問題もない。レイから言えば、これは同意となる。
「それはうれしいね」 ≪あの館長の娘を惑わして、自分から裸にさせてやった。うらやましがられるぞ≫ 何人もの顔が浮かんできた。
「君はおしゃれなんだね。誰のためだ」
「あなたのためです」
「ほう、それで」
「あなたと、そんなふうになりたかったんです」
「それなら、僕はどうすればいい」
「はい」レイが手際よく僕の腰に手をやってズボンを脱がせた。
≪いい子だ。こんなところでもたつくような子には我慢ならない≫
間違っていた。この段階では、できませんと言わせて、反応を見る場面のはずだった。
しかし、流れでこうなってしまった以上、進めるしかない。
手を股間に誘導していく。≪さあ、許してくださいと、べそをかけ≫
レイはパンツの上からふくらみをさわって、くずれるように床に座ると、それにほおずりした。
「いいぞ」期待に震えた。
違う、僕が恐怖に震えないといけないところだ。
レイは僕のパンツを下ろして、その先に口づけをする。それから小さな口で少しくわえて舐め始めた。
「ああ。兄さん」つぶやいている。
≪どうする?≫ これが普通の恋愛でも、遊びのセックスでも文句は出ないだろう。
ただ、テストであり、薬で惑わされているとしたら、話は複雑になっていく。
≪いや、必ずしも問題になるとは限らないさ。検査の中で、互いに引かれただけの事、恋愛に変わっただけのことだ≫
「でも、そろそろやめよう。今度時間をかけて付き合うことを考えないか」検査としてのけじめも必要だ。
「どうして? ラベンダーの香りがとてもたまらないの。 おかげでわたしはとっても熱いわ」
僕のものをこすっては、吸い付いてくる。
最初は少しためらっていたが、もっと深くへと動かしてしまう。≪あともう少しだけ、それでやめよう≫
「うまいじゃないか。こんなこと、他のやつにもしてやってるのか」
頭を横に振っている。かわいい嘘だ。初めてでこんなにできるとは思えない。
「もう僕だけにするんだぞ」 やさしく前後に振っているレイの頭を持った。
レイは、手でさすり、くわえて、吸ってくれた。
僕が離れようとしても、荒い息で離れるのを嫌がる。そして僕を上目遣いに見ながらもっと動いた。ピアスが激しく揺れる。
「だめだ」思わず少し漏らしてしまった。慌てて腰を引いた。
レイは咳をして、喉の奥に出されたものをはき出そうとしている。
「顔を洗っておいで」
レイは口を押さえて、バスルームへ走っていった。