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光を求めて
【その他 官能小説】

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スイートコーヒー-2

2 話し声。流れる人。何も目に入らない。
人の波に逆らい、突っ立つ少女。
「那…知」
俺の体は自然と動く。那知に向かって。
那知も少しずつ動く。俺から離れるように。そしてパッと背を向け、走り出す。こんなに大勢の人の中をまるで魚が泳ぐ様にすり抜ける。
あれは人魚か?それならば俺は人魚に恋をしたヤドカリってトコか。泳ぐことができず、体は殻に半分包まれており、皆の前に全てをさらけ出すことをしない…みたいな?
俺は心の中で苦笑しながら、それでも懸命に彼女を追う。
「那知!待って!」
後少し、もう少し…
ギュッ
腕を掴み引き止める。
「速いんだな…俺ももう年か…」
俺は肩で息をしながら言う。昔はこれくらい何ともなかったのに。あー苦しいっ!!
「…仕事、いいんですか…?」
那知の言葉にハッとする。そういえば俺、那知見つけて我を忘れて追い掛けて来たんだった。
「行ってください…」
「やだよ」
即答した俺に那知は驚いたらしく、俯いていた顔をあげた。と言っても俺に背を向けているため顔は見えないが。
「今ここで手を放したら一生会えなくなる気がする」
「…して…」
那知の肩が震える。
「どうしてそんなこと言うんですか!あたし期待しちゃう。彼女さんいらっしゃるなら言っちゃ駄目です!知らなくて求めたあたしも悪かったけど…」
腕を引いて後ろから抱きしめる。
「…別れたよ」
「え…?」
「彼女とは別れた。何?もしかして写真見たの?」
那知は頷く。
「ごめんなさい…あたしのせいですよね…栄太さんのこと無理に…」
「うん…」
首筋にキスを落とすと那知はビクンと反応する。
「那知のことで頭が一杯で何も考えられなかった」
そっと胸を揉みしだく。
「ぁ…」
「那知のせいだよ…?」
乳首の辺りを擦り付けると那知は体をよじる。どうやらビンゴらしい。
「那知が俺を惹きつけるから」
「ゃ…待って…ぁっ…」
那知は俺の愛撫から逃れようとする。
「那知…」
「ねぇ…っ、栄太さ…」
那知の熱を持った声。そんな声じゃ、俺は止まるどころか…

「那知の温もりが欲しい」

那知が動きを止める。
「…冗談?」
「まさか。正確には那知が欲しい、なんだけどね」
那知は黙った。
「…嫌?」
彼女はふるると首を振り答える。
「嬉しい…」
それを聞いて俺は首筋に舌をはわす。
「んっ!?ぇ…」
サッと那知のブラウスのボタンを二つ外し、右手を滑り込ませた。ブラジャーの上から左の胸を撫でる。
「駄目…っ…ぁ…」
そんな言葉など耳に入らない。入っていたって止めるつもりはない。欲しくて欲しくて堪らない…。欲望が頭をもたげている。
「栄太さんっ、ねぇっ…ふっ…仕事途中だし、ここ公衆の面前だし…」
「どうでもいいよ…もう那知しか要らないから」
俺は乳房をまさぐりながら言う。
ここは路地を少し入った所だ。人は滅多に通らない。那知のブラウスをブラジャーごと剥がし取る。
那知を俺の方へ向かせると、彼女の背に腕を回し胸にしゃぶりつく。先程の愛撫で乳首は既に起っていた。

どうしてだ?
今日は全然制御が効かない。欲望のままに体が動く。

「ぁンっ!や…そんな舐めないで…っ」
ヌチュッチュピ…
乳首を丹念に舐めあげる。甘い香り。俺を誘う。
「…栄太さん…胸ばっかじゃ…ヤだよ…」
口を離し那知を見上げると、潤んだ瞳を俺に向けていた。…可愛すぎだって…
俺は那知に一つキスをしてやってから言う。
「言って?どうして欲しいの?」
「ぁ…クリ×リス…を…」
俺はくすくす笑う。
「前はそれで許したけれど今回は駄目だよ?ちゃんと言って?」
「意地悪…」
那知が膨れる。
「…クリ×リス…めちゃめちゃにいじって…?」
小さな声で俺に耳打ちする彼女。俺は微笑む。
「いいよ…」


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