始まりは道楽なり-2
昼
「ぶはぁ〜、やっと飯だ〜」
「あぁそうだな」
現在 昼
昼飯を食べるために俺らは屋上にいた
もちろんいつもの六人だ
「はい、終了〜」
手をポンポンさせながら俺は言う
「もう食い終ったんかいな!速えよ!」
「お前は言葉にビックリマークつけすぎだ、俺寝るから起こしてなぁ〜」
そう言って俺はイヤホンを耳につけた
この時間に屋上で音楽聞きながら寝るのは至福のときだ
俺は気持ち良く寝れた
これから起こることなど露しらずに……
帰りに先生に呼び出された
どうやらキャンプの班長が集まってるようだ
「あ〜一応言っておくことがあります。キャンプでは山の中でジオキャッシングをするんで迷子にならないように気をつけろ。以上」
イヤなんで最後だけ命令型?
しかしジオキャッシングなんてやんのか
近代的だな
後になって気が付いたが、もう少し俺が敏感なら気が付いたはずだった
…………あの班でなにかが起きないはずがないことを
キャンプ当日
「イヤッホ〜!ついたー!」
やはり一番騒ぐのは哲也だ
キャンプと言ってもテントをはるわけではない
すぐ近くに川がある山奥にある宿舎にとまるのだ
「う〜ん……やっぱ山は空気がいいね〜」
「そうね……川で魚を手掴み……ゾクゾクするわ」
「ちょっと秋奈やめてよ〜、恥ずかしいよ」
女子三人はまったく性格違うのに仲良いよな、世界は広いな〜
「お〜い、一班は201号室だぞ〜」
「あいよ先生!」
部屋に荷物を置いてから一階にあるホールに生徒全員集まることになった
「はーい集まったかー?今から軽くキャンプの内容を説明する。まずこれから昼までは適当に過ごす、んで午後からは川でいろいろだ、夕食はバーベキューだぞ」
それからは昼まで言われた通りに適当にすごし昼飯のカレー食ってから川に行った
「ウオオオォォ!川だー」
哲也ははしゃいで川の上流に行ってしまった
「ウフフフ、さあ行くわよ真奈美ー!ほら楓も!魚魚魚ー!」
「秋奈ー!落ち着いて〜」
姫野を連れて秋奈も上流に行ってしまった
「じゃあ俺は下流に」
憲司は下流に流されて行った