未亡人との歪な関係A-2
「ふっ、う………」
悠斗の唇からため息が漏れた。
佳織は、悠斗の快感に耐える顔をじっと見つめている。
「かお、りさ、ん……」
悠斗は我慢できなさそうに、佳織を抱きしめ、その唇にキスをする。
水に濡れ、ぷるぷるとした甘い弾力を感じる。
そして、舌を差し込むと佳織の柔らかな舌に我慢ができず吸い付く。
「ん、う、悠斗く…ん」
佳織はキスされながら、悠斗のそれに添える手の動きをじょじょに早くしていき、握る強度を微妙に強くする。
「あ……う、佳織さん……我慢できないっ……」
「いいよ、お風呂入る前にすっきりしとこうか……」
佳織が妖しく笑みを浮かべて、悠斗の耳たぶに何度もキスをする。
絶頂に達しそうな悠斗は、そこが熱くなり、激しく脈動を感じた。
「あ、いく、佳織さん……」
そう言ったあと、悠斗の腰に激しい電流が走り、それが脳まで駆け上る。
そして、びゅるっ、びゅるるっと白濁液が勢いよく飛んだ。
「はっ、ぁ……はぁ……」
悠斗が肩で激しく息をしていると、佳織は手のひらについた泡以外の粘液を見る。
中指から薬指にかけて垂れそうになる粘液を指を開いて、伸ばした。
「少しはすっきりした?」
クスクスと笑い、シャワーの湯を出して自分の手と、悠斗の体を流していく。
悠斗は何となく物足りなさを感じつつ、二人で湯船へと向かったのだった。
*
冴子が戻ってきて、しばらく三人で酒を飲みーー疲れていたらしく真っ先に布団に入ったのは佳織だった。
そして、夜中の二時頃……
川の字の状態で、真ん中に寝ている悠斗は、手を伸ばして枕元に置いてあるペットボトルの水に、二三口、口をつける。
そして自らの布団をはいで、意を決して……左どなりで寝ている佳織の布団の中にそっと潜り込んだ。
すーすー、と悠斗に背を向けて寝息を立てている。
そっと腰の辺りに手を触れ、何度か撫でた。
肉感的で、むっちりとした臀部から腰にかけてのライン。
どきん、どきん、と胸が高鳴る。
「ん……」
触られたことで、佳織がぴくっと動いた。
悠斗はごめん、と心の中で呟き、その体を抱きしめる。
ボディソープとは異なる佳織独特の、体の甘い匂い。
首筋の匂いを嗅ぐと、もう我慢はできなかった。
自身の腰を、ぐっと佳織の臀部に押し付ける。
「……ん……んん……」
悠斗は、思わずはあはあと荒い息継ぎを繰り返す。
抱きとめている佳織の腰から、右手を胸元へずらして浴衣の上から、ぐっと揉んだ。
「ん……?ぇ………どしたの……?」
後ろから抱きしめているのが悠斗だと、わかったらしい。
だが、その状況がどういうことかーーー
少しずつ冷静になっていったのか、佳織がはっと悠斗の腕の中で振り返る。
「ま、待って、えっ……?」
「ごめんなさい」