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ヤクトリの女
【熟女/人妻 官能小説】

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深夜の管理人室-2

真理子は、課長室で緒方から報告を受けていた。ノートパソコンを持ち込んだ緒方は実際に幾つかのサイトを表示して示した後、

「これらのツープッシュと思われる媚薬スプレー販売サイトは全部で10個見つかりました。」
「値段も全て一緒でした。」
「支払いは複数の銀行振込でブツを郵送で郵便局留めで顧客に送っている様です。」

と説明した。全てのサイトで小型のスプレー缶からの噴射の後痴漢した映像やレイプした映像の動画が複数挙げられていて媚薬の効果と説明されていた。

いくつか見たが、スプレーされた女性達は痴漢であれレイプであれ発情して痴態を晒していた。緒方は、ツープッシュを使った痴漢とレイプの動画販売サイトも発見したとして真理子に示した。

それらは、今まで撮ったツープッシュを使った痴漢やレイプの動画と思われ数も多く録画時間も媚薬販売サイトより長めの物だった。緒方は淡々と、

「媚薬スプレーの支払い口座の最初の振込みは、我々が以前ツープッシュを摘発してから1ヶ月後です。」

と何枚もの用紙を渡す。口座の金の出入りを現した物だった。真理子は顔をしかめ、

「連中はすぐに動き始めていたんだわ。」
「油断したわ。」

と悔しそうに話す。緒方も頷き、

「口座の振込み状況から段々とサイトも増やした様子が伺えます。」
「連中は頻繁に口座から出金しており、全ての合計額は億を超えます。」

と説明すると真理子の顔は更に歪む、

「予想以上に多いわね。」

と溜息を付く。緒方はまた頷くと、

「どうしましょうか?」

と眼鏡を上げながら聞いて来る。真理子は緒方が寝る間も惜しんでパソコンに向き合いこれらのサイトを発見したのを知っていた。

真理子が支部を後にする時も当番の待機班の他には緒方だけ残っていてパソコンを睨んでいたからだ。真理子は帰る様に促したが度々朝まで残っていたと他の部下より聞いていた。真理子は、

「ご苦労様、短期間にここまで調べて大変だったでしょ?」

と労をねぎらうと緒方は軽く頷き、

「ありがとうございます。」
「いえ、それ程でも。」

といつもの様に素っ気ない。真理子は微笑むがすぐに真顔になり、

「強制捜査までは放置するわ。」
「口座の持ち主の住所は当たったの?」

と聞くと緒方は、

「ええ、直接は会っていませんが。」
「全員届出の住所に本人がいる様です。」
「全員借金が有るみたいで、名義を貸したのでしょう。」

と報告する。真理子は納得した様に頷く。犯罪絡みの口座は名義貸しが多々あるのだ。真理子は緒方を見て、

「サイトを管理している所、調べられる?」

と聞くと緒方は頷き、

「全てのサイトが海外を経由して複数のサーバーを使っていましたが、元は国内で場所は特定しました。」

と淡々と話す。真理子は驚き、

「相変わらず、仕事早いわね。」
「強制捜査の時は、応援を回すわ。」
「その場所の手入れをして頂戴。」
「それと口座名義人も念の為確保して。」

と言い、

「動画販売サイトだけど、何とかならないかしら。」

と緒方を見て聞く。緒方は、

「侵入して使えなく出来ますが。」

と何でも無い様に話す。真理子は毅然と、

「徹底的にやって頂戴。」
「被害者達をこれ以上晒し者にしたくないの。」
「問題になったら私が責任を取ります。」

と話す。緒方は頷き、

「私用のpcを使います。」
「誰も責任を問われる事は無いでしょう。」
「失礼しても良いですか?」

と話す。真理子は笑い、

「ありがとう。」
「ええ、話は終わったわ。」

と言うと緒方は一礼して部屋を出て行った。真理子は緒方は今日は早く帰り真理子の頼みを実行してくれると思った。

緒方のやる事に抜かりは無い、動画販売サイトは閉鎖に追い込まれるだろうと確信する。凄腕ハッカーだった緒方をヤクトリに誘ったのは真理子だった。誰より緒方の事を知っていた。


 銀三は職場に着くと同僚達に挨拶し今日の仕事先を確認する。銀三は頷き、

(終電前に終わるな。)

と思い、時計を見て未だ業務用車に乗り込むには時間が有るのを確認して一旦会社の外の道路に出るとスマホを取り出し電話する。すぐに相手が出た、

「俺だ、分かるか?」
「今日の仕事場は▶︎▶︎区の◉◉ビルだ、3丁目にある。」
「ああ、そこにsdカード取りに来てくれ。」
「だが、もし夜中時間取れるなら俺の臨時の寝床に来てくれ。」
「相談が有る、例のヤツの事でな。」
「無理しなくて良いぞ。」
「時間か?」
「終電近くになるだろうな。」
「大丈夫なのか?」
「じゃあ、あのビルに来てくれ。」
「その何だ、監視部屋によ。」
「来る前に電話してくれ、ああ。」
「じゃあ、よろしく。」

と言い、スマホを仕舞う。仕事仲間の久枝ばぁさんが、

「銀三さん、行くよ。」

と声を掛けてくる。銀三は笑い、

「おっ、そうかい。」
「腰治ったの?」

と返しながら久枝ばぁさんの方に近づいて行く。久枝ばぁさんは、

「もう、良くなった。」
「何とも無いよ。」

と言いながら、車体に大きく清掃会社の名前が入った大きなバンに乗り込む。銀三は、久枝ばぁさんが乗り込む時顔をしかめたのを見逃さず、今日は久枝ばぁさんの近くで作業しようと思いながら続いて車に乗り込んだ。


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