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どちらがさきかな?
【ショタ 官能小説】

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僕と兄の秘めごと-2

 ………

 お便所の個室の中。
 兄が黙って、僕の両肩に手をのばした。
 と、同時に僕の口の中を熱く苦い粘液が通り抜けた。

 上目づかいで兄を見ると、兄は目を閉じて腰に手を当てて立ち尽くしている。
 大役を果たした、おとぎ話の王子さまの姿のようだ。
 僕はそんなキレイな兄の姿を見つめながら、兄の粘液をのどに流し入れた。

      ▽

 お便所をあとにして、僕と兄が非常階段で病室に戻る途中だった。
 「あら?」ひとりの看護師さんとすれ違った。それは僕も顔を知っている、兄の病室のエリアの師長さんだった。

 「きみ、」師長さんが兄に話しかけた。「タバコでも吸いに行ってたの?」
 「いえいえ、」兄が首を振って言った。「あれ、俺じゃないです。」
 僕は胸の奥でつぶやいた。(兄さん、なんか色々やらかしてるのかな?)師長さんが続けて言った。
 「それと、きみ某村といかがわしい事してるの?」
 兄は両手を振って答えた。「そん……そんな事してないですよ!」
 「でも、某村がきみの病室にひんぱんに出入りしてるって言うじゃない。」
  僕はふと思った。(そうだ、兄さんの病室は四人部屋だけど、いま入院してるのは兄さんだけなんだ。)
 兄は「俺、師長さんが思ってるほどオンナのひと寄って来ないですよ……」と言ってた。
 僕はそんな話を続ける二人のそばをくぐりぬけるように去っていった。
 (僕、師長さんに見えてない存在なんだな……)

      ▽

 その二日後、僕は例によって待合室で宿題をしながら兄からの連絡を待っていた。
 「きみ、」声をかけられた。顔をあげると、師長さんの姿があった。「お話があるの。」

 僕は宿題の道具をかかえて、師長さんと一緒に待合室からのびる長い廊下を歩いた。
 診察とかは終わってるので誰もいない。師長さんは廊下の途中にある扉の中に僕を連れていった。

 そこは応接室のようだった。
 僕をソファーに座らされた。師長さんは僕の前に立って言った。
 「きみ……日曜日にお兄さんと、お便所の中で何してたの?」

 (見られてた……!)僕はごまかしようがないと思った。
 「あの……、兄とエッチなことしていました。……ごめんなさい……」

 「エッチなこと、って」師長さんは僕のズボンと下着を、片手で慣れた要領ではぎ取ってしまった。「これくらいのこと、やったの?」
 「え……っ?」師長さんは指先を、僕のお尻の穴に軽く当てて左右に動かした。縮こまっていた僕のチンチンが、勢いよくはね上がって硬くなった。
 「あの……、こんな……こと……してない……。」
 「あら?」師長さんは僕の頭を撫でた。「じゃあ、どんなことしてたの?」
 「その……」僕はお尻の穴に息がとまりそうなくすぐったさを感じながら言った。「お兄さんの……その……おチンチンを……なめてました……。」
 「それだけなの?」
 「それ……だけです。」
 「じゃあ、こんなことはしてないの?」
 師長さんはそう言うと、僕のチンチンの先に舌を這わせた。
 「ひゃあっ!」僕の両足がつま先までピクンッと一気にのびた。
 僕は、他のひとにチンチンを触られたことがなかった。兄のチンチンを触ったり舐めたりするばかりだった。まして、舐められるなんてことが自分のチンチンにまき起こるなんて、妄想したこともなかった。


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