操り人形-14
……彩花の初体験は、中学三年生の秋だった。
付き合っていた彼氏と別の高校へ進学すると分かった時、彼氏に彩花は迫られた。
『俺、絶対に彩花と別れないよ。別の高校に行っても、俺の彼女は彩花だけだから』
告白したのは彩花の方。
別れたくない気持ちは彩花も同じで、抱き寄せられてもキスをされても、それを拒みはしなかった。
恥ずかしいという気持ちと、両親に対しての申し訳ない気持ち。
そして妊娠へのぼんやりとした恐怖と、それに勝る初めての高揚のうちに二人は交わった。
痛くて怖くて、しかし、彼氏は優しかった。
彩花に言われなくても中≠ノは出さず、あっという間に果てた後でも何度もキスをして髪を撫でてくれた。
それからというもの、彼氏の家に行った時は、互いに求めるのが当たり前になった。
皆んなが知っている制服姿の自分。
だが、彼氏だけは皆んなが知らない自分を見て、愛してくれた。
……しかし、春になってからは違ってしまった。
部活だ何だと自由な時間は互いにとれなくなり、自然と二人の関係は消滅してしまった……。
「や、やめてえッ!!んはッ!
ッッッあ"ぐぅ"ッ!!??」
彩花は恐ろしくなっていた。
自分の股倉に、これほどまでの《秘密》が眠っていた事を。
そして其れを探り出してしまった、男の指技を……。
『どうしたの彩花ちゃん?なっちゃんにはなっちゃんの、彩花ちゃんには彩花ちゃんの感じるポイント≠ェあるんだよお?ヒヒヒッ!もうボクは探り当て……』
「きッ気色悪いコト言わなッッッ…!?んい"ぃ"ッ!!い"ぎい"ぃ"ッ!!??」
剥き出しの肛門は激しく伸縮を繰り返す。
小麦色の円はピリピリと痙攣しながら人差し指の骨を粉砕する勢いで締めたかと思えば、もっと奥まで飲み込んでやろうと急速に弛緩する。
「ふぎッッ…ッ…ッ……ぎはッ…あ"あ"あ"あ"ッ!!??」
高橋の両手の人差し指は、根本まで彩花の温もりに浸っている。
手首を返して全てを探り、ネチネチと触りまくって変態的な診察を続ける。
次第に……というか、明確なまでに下半身と意識が切り離されていくのを彩花は感じていた……怒りも哀しみも快感の前に平伏し、反逆の狼煙を上げながら男の側に立って彩花を責めてきた……。
(わ…私ッ…どうなってるの…ッ!!??)
未経験な下腹部の疼きに、彩花は戦慄した……その直後にはビチャビチャと床に水がブチ撒かれる音が聞こえ、その疼きは脊髄を伝わって脳天にまで達した……。
『イッヒヒヒ!なんだよお彩花ちゃん、気持ち良過ぎて潮を吹いちゃってんじゃないのお』
彩花は自分の足元で拡大を続ける液体に気づいた……カメラに撮られながら、こんな男共の真ん中で、信じられない事に《粗相》をしてしまったのだ……。