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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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ボロネーゼ・メリーゴーラウンド・そして-5


 最近はるかぜ公園で会うことがなくなっていた。暑いからってこともあるけど、しのちゃんが俺の部屋に来るようになったからってのもある。

「次、土曜日だけど、はるかぜ公園で遊ばない?しのちゃんの歌、最近聞いてないから」

「うん!いいよー、あたし新曲覚えたし」

「じゃあ、土曜日の二時くらいに、はるかぜ公園」

「わかったー。じゃあ、お兄ちゃんも気をつけてね」

 ばいばい、と手を振るしのちゃんを、いつものように姿が見えなくなるまで見送った。


 土曜日までの五日間は怒涛のように過ぎた。なんかの法則じゃないけどトラブルはまとめてやってくるし、金曜日は琴美が体調不良で休んだから人数が少なくなった。昼食を摂る時間もなかったけれど、今日一日乗り切ればしのちゃんに会える、そう思ってどうにかこうにか乗り切って、家に帰ると最近の俺には珍しくビールも飲まずオナニーもせずにベッドに直行し熟睡した。
 土曜日の朝は、だから身体はまだいくらか疲れていたけど、よく眠れたからか目覚めはすこぶる良かった。しのちゃんに会う日はたいていテンション高めになっているけど、日曜日のデートの高揚感がまだ残っているせいかさらに高まっているような気がする。だから二時が待ち遠しく、三十分も早い時間から俺ははるかぜ公園に来ていた。
 今日は全国的に気温が低めで、この時期にしては過ごしやすい天気になっていた。晴れているけれど、日差しもギラギラした感じではなく、まるで春の木漏れ日のようにおだやかだ。
 買った缶コーヒーを飲み干したタイミングで、公園入口のほうから足音が聞こえた。ここは土曜日でもあんまり利用者がいないから、あの足音はたぶんしのちゃんだろう。そう思ってベンチに座ったまま振り返った。
 確かに、しのちゃんがいた。そして、しのちゃんの半身前を歩く女性も。ボブの髪を軽く揺らしながら、しのちゃんの手を引いてこっちへ歩いてくる。
 俺の心臓がどくん、と鳴った。全身の血がざわざわと蠢き、コーヒーを飲んだばかりの喉が急速に渇いてゆく。脳が危機状態を告げるけれど、固まった身体は動かない。
 女性が俺の前に来た。しのちゃんはその女性の後ろで、バツの悪そうな顔をして立っている。小柄で、七分袖のカットソーを着た女性は、硬く小さな声で言った。

「しのの、母親です」


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