夫の憂鬱-4
アナルにペニスを挿入したまま崩れ落ちる男女。
肛門性交の余韻を味わうように、息を切らせじっと動かない。
後ろから、Yの手がゆきの手の甲に重ねられた。二人の「結婚指輪」も重なっている。ゆきはその場所に、そっとキスをした。Yも同じ場所にキスをする。微笑み合う二人。男女はしばし「結婚指輪」の重なる場所にキスを繰り返し、最後に唇同士を重ねあわせた。
やがてゆきは身を起こしYを仰向けにすると、彼のペニスを口に含む。
「ゆ、ゆきさん……そんな、いいよ……そんなことしなくて……」
「自分のお尻に入ってたのだもん……自分できれいにさせて……」
いやらしいランジェリーに身を包んだ四つん這いの妻が、Yの陰茎を根本から先端まで、丁寧にしゃぶり舐めあげる。
ゆきはFやZとアナルセックスをした後も「見られるのが恥ずかしいから」といって自分からお掃除フェラをすることが多い。
「じゃ、じゃあ俺も……」
Yがシックスナインの体勢をとり、ゆきのアナルを舐め始めた。
「あ、だめ……! Yくん……! 今はやめて……!」
慌てるゆき。
「なんでですか、ゆきさんが俺のチンポきれいにしてくれてるんですから……」
「ほんとに今はいいから……ねぇYくん、言うこと聞いて……!」
「俺もゆきさんのアナルきれいにしたい……!」
構わずゆきの肛門に吸い付くY。
「ほんとにだめ……! あ、刺激しないで……! 今は……だめぇ……!」
這って逃げようとするゆきの尻を、Yが追いかけて捕まえた。
「ぁぁん……っ!」
結果としてゆきは四つん這いで高く付き出した尻を、Yの顔の目の前に突きつける形となってしまう。
「ゆきさんのお尻……おいしいです……んん……! ぺろぺろぺろぺろ……」
「あぁああだめだめだめ……刺激しないで……出ちゃう……出ちゃうからぁ……あぁあごめんなさい……ぁぁ……」
ブホッ――!
「あぁああぁああ……」
プゥ――。
プ、プリュ――。
ゆきのアナルからYの精液が滲み出る。
「ごめんなさい……あぁああ……見ないで……聞かないで……」
必死の懇願も虚しく、一度決壊した肛門は人妻にさらなる恥辱を与えていく。
ブリュリュリュ、ブチュチュ――!
ブビ、ブビピピ、ビチビチ――!
白く泡立つ汚濁液は、美人上司がアナルをひくつかせるたびにクリーム色へ変色していく。
「どうしよう……止まらない……ぁあ……ごめんなさい……」
ブチュリ、ブリュリュリュ――!
「おねがい……見ないで……聞かないで……」
ブホッ――!
プ、プ、プププ、ププププ、ブヒ、プチュウ――。
「あぁあぁああぁっぁ……ごめんなさい……ごめんなさい……」
プス、プスプス、プスゥゥゥゥ――。
プリ――。
「ぁあ……ぁ……ぁぁ……」
ブスゥ――。
*
私はまだ妻とアナルセックスができていない。
失敗したりインポになったりで、再チャレンジする勇気が持てずタイミングを逸している間に、妻は四人の男にアナルセックスを許した。
しかもこの女は、体質なのか直腸の形状なのか、アナルセックスのあとは必ず派手な放屁をしてしまう。
さすがにYとの初アナル性交でブリブリやらかしてしまった姿は、哀れとしかいいようがなかった。慣れた様子のFやZ、ワンナイト限りのXと違い、Yはアナル童貞だったし、何より二人の関係はピュアな恋人関係に近い。その彼の顔面に向け思い切り放屁してしまったのだ。恥ずかしい放屁音と強烈な臭気を肛門から延々と噴出させ、クリーム色に染まった精液と肛門汁を飛び散らせた。
Yは職場の女性上司の肛門からひり出されるあまりの悪臭――要するに大便臭――に脳をやられたのか、ゆきの股間にむしゃぶりつきながら、ペニスを妻の喉奥に突っ込み強制イラマチオ。羞恥と恥辱と快楽に悶え苦しむゆきは、涙と愛液と胃液を垂れ流しながらイかされてしまう。
さらなる地獄はしかし、ここからだった。
オーガズムを得て弛緩したゆきの下半身から大量の潮が漏れ出し、それはすぐに単なる放尿へと変化しYの顔面を濡らす。人妻の小便シャワーを浴びたYは狂ったように尿を嚥下しつつ、イラマチオさせているゆきの顔を両脚で挟み込むと、激しく腰を振ったあげくにこちらも放尿。
おぞましいシックスナイン放尿プレイ。
下半身から延々と垂れ流され続ける互いの小便をひたすら口に含み、嚥下し、溢れさせる上司と部下。興奮が臨界点を突破したYがあまりに深く強くペニスを押し込んだせいで、やがてゆきは喉奥からゴポゴポと変な音を立て、白目を剥きながら嘔吐してしまった。
汗、涙、胃液、愛液、精液、肛門汁に加え、二人分の小便と吐瀉物にまみれた男女、まさに阿鼻叫喚の地獄と化したラブホテルのベッド。
二人は泣いて互いにごめんなさいを繰り返しながらシャワーを浴び――そこでまたちゃっかりアナルセックスをし――ホテルフロントにベッドを汚したことを謝罪したところ当然のように怒られ、呆れられ、ホテルを追い出された。
とっておきのセクシーランジェリーも、汚物にまみれダメになった。
*