ブラックコーヒー-2
栄太さんの家。あたしはシャワーを浴びている。
あの後彼は溜め息をつきながらも、あたしの手をひいて家に連れてきてくれたのだ。
これからあの人に抱かれると思うだけで体がほてり出す。体中が敏感になる…
―カチャ―
扉の開く音。振り返る間もなくあたしは羽交い締めにされた。
「俺が洗ってあげようか」
栄太さんはそう言うと、ボディソープを手にとった。掌でよく泡立て、それをあたしの体に滑らせる。
肩から腕へ、腕から腰へ、腰から腹へ、腹から足へ…。泡のために滑りがよく、すぐに息があがる。
足を伝っていた手が上へ戻ってくる。
尻、腰、腹、そして…
「あンっ」
乳首をつまみ、くいっと上へ向けられる。そのまま乳首を挟む指を擦りあわせるようにした。みるみるうちに乳首は固くなる。
「感じてるんだ?起っちゃったね」
耳にかかる熱い吐息。下腹部が反応する。既にきっともうぐちゃぐちゃだ…。
乳房を愛撫していた手の片方がするっと股へ伸びる。ところが手はふとももをなぞるだけで、熱を帯びた部分には触れようとしない。
ああ、どうして…
焦らさないで…
切ないくらいもどかしい。ねぇ、栄太さん、もっとあたしに触れて
もっとあたしをめちゃくちゃにして…
「那知、何か我慢してない?ほら、ふとももまで…」
言われてあたしは視線を落とす。そこには愛液が伝ったあたしのふとももがあった。やだ、恥ずかしい…
あたしは慌てて目を反らす。栄太さんは更に囁く。
「我慢はよくないよ?」
「ぁ…」
乳首を軽くつみあげられ、あたしは声をあげる。
「…那知?」
「ふ…おま〇こ…お願い…っ」
彼は笑う。
「ホントはもっとしっかり言わせたいところだけど、大目にみてあげようか」
―ズチュウッ―
一思いに彼の手があたしの中に押し込まれる。
「あっ!ああっ」
その手がくちゅくちゅと音を立たせながらあたしを掻き混ぜる。
突然手が抜かれた。
「ほら」
彼はその手を目の前に持ってくる。彼の指はあたしの愛液が絡み付いて光っていた。
「こんなに溢れてる」
「…やだ…ぁ」
彼は微笑んでシャワーの栓を捻り、あたしの泡を流し始めた。右手があたしの肌を摩っていく。
「ねぇ、那知…」
ふとももを摩りながら栄太さんが囁く。
「自分でやってごらん?」
「…え…」
あたしは躊躇する。自慰行為、したことくらいあるけれど…
「俺も那知のお願いきいたんだから、那智もきいてよ?」
そう言って栄太さんは両手で胸を揉みしだく。
あたしはゆっくり右手を股へ伸ばす。
―ヌチュ…―
わ…凄い濡れてる…。
あたしは中指でクリ×リスを擦り付けた。その度にいらやしい音が漏れ、あたしは恥ずかしい思いでいっぱいになる。
あたしが自分でシて、こんな濡れちゃってて…
それをこの人に聞かれちゃって…