念願の戴・処女-1
(ちょっと大人っぽいかな、この下着)
大人から見れば可愛らしい下着だが、中学生の恭子にとってはちょっと恥ずかしいぐらいのピンクの下着をつけ鏡の前に立つ。約束の日曜日、修との待ち合わせ2時間前、恭子は出かける準備をしていた。シャワーを浴び、部屋でまず下着を決めた。
服も少し大人っぽい水色のワンピースを選んだ。丈は短め、膝上10センチ。下着と洋服を決め、鏡の前に立つ。
「高梨くんに私の全てをあげる日…」
決めてはいたが少し怖かった。上辺だけのセックスの知識しかない恭子。初めては痛い…、そう漠然と分かってはいるが、未知の領域に不安と恐怖で体が緊張する。
「おちんちん、舐められるかな…」
フェラチオと言う行為は最近知った事だ。恋人同士なら必ずやる行為だと言う情報は得ていた。今までオシッコを出す場所としか思っていなかったペニスを口に入れる勇気があるかどうか不安だった。
修の両親がいつも日曜日、夜まで不在なのは聞いていた。早めに遊園地を後にして、何か理由をつけて修の家に行く事ばかり考えていた。勿論遊園地に行って修に元気を取り戻してもらう目的もある。だが大きな最終目的に向かい、恭子は修の家にいかにして行くかを考えていた。恭子は今日処女を捨てる覚悟をしていたのであった。
「おはよー!」
待ち合わせ場所に現れた恭子を見てドキッとする。写真で恭子の私服は良く見ていたが、その中でも1番目を引く水色のワンピースはより恭子を魅力的に見せた。
「あ、おはよう…」
恭子の学校とは違う姿に頭をかいて照れた。
「今日は思い切り楽しもうね!」
「うん。」
2人はバスに乗り遊園地に向かう。
「楽しみー♪」
努めて明るく振る舞う恭子だが、人生初デート。内心はドキドキしている。しかし緊張よりもずっと好きだった修との2人きりの1日にワクワクの方が強い。一緒にいるだけで心が弾む。
(可愛いなぁ恭子ちゃん。)
修はチラッとワンピース姿の恭子を見る。
「そ、その服、可愛いね。」
照れながら言う修に照れながら返事する恭子。短めの丈から見えるフトモモを手で隠しながら、ありがとう、と笑った。
緊張感に包まれた途切れがちな会話が初々しい。話題を考えながら何とか会話を続ける恭子だが、いつか色んな会話が自然にできるようになればいいなと思った。
そして遊園地に着き、開園から次々にアトラクションに乗り思い切り楽しんだ。恭子も修も最後の大会が終わった寂しさを忘れ思い切り笑い、楽しんだのであった。