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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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麻衣ちゃんの乳首-2


 タッパを開き、俵型のおにぎりから箸をつけた麻衣ちゃんの、咀嚼で小さく動く下顎や咬筋を盗み見ながら俺は、そういえば麻衣ちゃんの息臭で抜いたことはなかったな、とぼんやり思っていた。俺の煩悩とやらはどうやら、好感を抱いた相手はぜんぶオナペットにしてしまうという性欲を発動させる能力を有しているようだ。人としての好意と性的関心を区別する力が圧倒的に低いというか。同時に、その相手のどういう部分が「使えるか」を高精度で発見することができるらしい。
 麻衣ちゃんは、自分の身体を誰かが性的な目で見ているかもしれない、という警戒心が薄い。俺以外の男性社員はみんな中高年の既婚者だし、俺自身も麻衣ちゃんにちゃらけた態度で接したことはないから、そういう警戒心を抱く必要のないバイト先だと思ってくれているのかもしれない。
 だから麻衣ちゃんは、ときどき俺にいろんなものを無意識に「見せて」くれる。オフィスで掃除機をかけようとしてフロアコンセントとつなぐためにしゃがんで差し込みに手間取っていたときに、生足の脛の間から結構長い時間見せてくれたスカートの中のライトグリーンのショーツ。俺のデスクの隣の背の高いキャビネットからノースリーブの麻衣ちゃんがキングファイルを抜き取ったときに横目で視姦した、体型のわりには太い二の腕と腋の下の薄い剃り跡。極めつけは、抱えたダンボール箱の底が抜けて床にぶちまけられた備品の文房具を麻衣ちゃんがおろおろしながら拾っているのを手伝ったときに、マンダリンオレンジのワンピースの胸元からじっくり覗き見ることができた、浮き上がったベージュのブラの中の意外に粒が大きい薄茶色の乳首やまんまるの乳輪、それに三角型の小ぶりな乳房だ。麻衣ちゃんから死角になっていた膝下に落ちているポストイットを拾うためにギリギリまで麻衣ちゃんに近寄ったときは、たぶん79くらいのバストのゆるやかな乳丘にわずかに生えた産毛まではっきり見えた。あのときは、拾い集めた文房具を収め直したダンボール箱を麻衣ちゃんに渡すなりトイレに―さりげなく―ダッシュして、たった今見た麻衣ちゃんの生乳頭や生乳房それに麻衣ちゃんの女の子っぽい甘い体臭を思い出して、立て続けに二発抜いてしまった。
 ただ、麻衣ちゃんはバイトだから出勤日数はそんなに多くなく、よって俺に新しいオカズを提供してくれる頻度は低いから、オナペットにした回数はそんなに多くない。割合で言えば、しのちゃんが七割で琴美が二割、麻衣ちゃんが一割って感じだ。琴美と違ってロッカーの施錠はしっかりしているから私物をオナペットにすることもなかったし。だからこうして、俺と麻衣ちゃんの出勤日が重なった日は、なにか新しいオカズが得られるのではないかとついつい期待してしまう。たいていは空振りで終わるけれど。
 ただ、アフロディテとアレスの子は、今日は俺に味方してくれた。
 俺が弁当をあらかた食べ終わり、弁当箱にフタをした瞬間、南からの突風が吹いた。ただでさえ空港周辺には山や建物がほとんどなく、展望デッキにも風よけのようなものは設置されていないから、びゅん、という音が耳をかすめるくらいの突風はしょっちゅう吹く。

「きゃっ」

 麻衣ちゃんの小さな悲鳴がする。

「大丈夫?」

「はい、でも、水筒のキャップが落ちちゃって……」

 食べかけのタッパをベンチの上に置き、足元をきょろきょろと見渡しながら麻衣ちゃんが言った。

「ベンチの下に転がっちゃったんじゃない?」

 俺も、ベンチの下を覗き込むように身を乗り出す。夏のよく晴れた日差しの明るい日。麻衣ちゃんが着ているのは襟ぐりが広めの白いブラウス。


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