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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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キス-3


……へ?え?……あ……あの、まさかしのちゃん、これって……キス?

 俺としのちゃんの周囲で、時間が止まった。
 ええと、そりゃまあ小2くらいになったら「キス」ってものがあるのを知ってても不思議じゃねぇよな。いやでも、小2の子が自分からキスを求めてくるか普通。いやいや俺たちは「こいびと」だぞ「こいびと」、キスどころかパンツやおちんちんの見せっこなんかをとっくにしてるじゃねぇか順番おかしいけど。待て待て、これしのちゃんからしたらファーストキスだろう当然、俺責任取れるのかよ。いやお前さっき、こういうことにちゃんと向き合わなきゃいけないって思ったばっかだろ。
 そういや俺のファーストキスってあれか、中3の春すぎから半年だけ付き合った隣のクラスの亜季ちゃんとのキスか、あんときも今ぐらいの、夏休みが近い頃だったよな。あれ以来誰ともキスしてねえけど。あ、童貞喪失のときのソープのお姉さんはしてくれたよな、まぁでもあれ、「お仕事」だし。
 目の前のしのちゃんは、全身に力を入れたまま俺のキスを待っている。両手のこぶしは強く握られ、まぶたと上下の唇は固く一文字に閉じている。
 決断。覚悟。しのちゃんは俺の大事な「こいびと」だ。
 俺は、両手でしのちゃんの肩を抱き寄せながら自分の顔をしのちゃんの顔に近づけ、その唇に自分の閉じたままの唇をそっと重ねた。
 肩に手を置かれたときにしのちゃんは一層身体を硬くし、閉じた唇の中で歯をぐっ、と噛みしめるようにしたけれど、その閉じた唇に俺の唇が触れると身体のこわばりがすぅぅっ、と引いていくのが俺にもわかった。
 俺はそのまま数秒、緊張からかすっかり乾いているしのちゃんの唇に唇を合わせ続けた。表面が触れ合うだけの、ライトキスより短くバードキスよりは長い、しのちゃんとの初めてのキス。いまどき童貞と処女の中学生カップルでもしないような、「チュッ」と鳴らない、互いの息や唾液が交わらないキス。中3のときの亜季ちゃんとのキスだってもうちょっと深かったし、キスの味―亜季ちゃんの、かすかに甘い唾液の味―だってしっかり感じられたけど、いましのちゃんと交わしているキスは、しのちゃんのちっちゃな唇の感触と肌の匂いだけが伝わってくる、それこそアメリカあたりの父と娘が日常的に交わしていそうな「エロくない」キスだ。
 本来の俺だったら、もっと「エロい」キスにしたいと考えたはずだ。しのちゃんの唇を開かせて、しのちゃんの唾液を味わったり歯茎を舐めたり、なんならしのちゃんとキスしながらオナって射精する、みたいなことを、しのちゃんを使ったオナニーのシチュエーションにこれまでさんざん夢想してきた。キスしながらしのちゃんの8歳の身体を愛撫したり、何度も何度も重ねるキスの途中でしのちゃんのせつなそうなため息の息臭を嗅いだり、みたいなことがしたくてしたくてたまらなかった。
 でも今、こうして現実にしのちゃんとキスしている俺は、しのちゃんの閉じたまま重ねた唇をこじ開けたり抱き寄せている肩の先のむき出しになった細い二の腕を撫で回したりせず、しのちゃんの乾いた唇の感触と薄い体臭だけを感じている。それは、ちょっと大げさに言えばこのキスがしのちゃんと俺との信頼のキスだから、なんだと思う。
 しのちゃんは、ひとりっきりで家にいる寂しさを俺が受け止めてくれると期待してここへ来た。俺から一瞬しのちゃんを責められかけたけど、最後には理解されて抱きしめてもらえた。
 俺は、自分の幼さからしのちゃんを責めそうになったけれど、身勝手さや弱さに気づき、しのちゃんのファーストキスを奪うことも含め、しのちゃんとのことにきちんと向き合っていく覚悟を決めた。
 たぶん今日、しのちゃんと俺はほんとうの意味での「こいびと」になったのかもしれない。ひとりの時間が多い人懐っこい少女とそれに乗じたペドフィリアじゃなく、互いを必要とし信頼し合う関係。
 まぁ、だからといって俺が悟りを開いたわけじゃないのは、キスの間ずっと息を止めていたしのちゃんがそっと唇を離したときに大きく深呼吸した、その吐息の息臭に反応して勃起しかけたことでよくわかった。煩悩というやつはつくづく捨て去りにくい。
 はぁぁ、と大きく息を吐いたしのちゃんは、恥ずかしさと嬉しさが混じり合ったような、火照った表情をして言った。

「お兄ちゃんとキスしちゃった……」

「俺、うれしいよ。しのちゃんと、大好きなしのちゃんとキスできて」

「あたしも。ずっと思ってたんだもん、キスしたいって」

 にへへ、としのちゃんが笑った。

「え、ずっと?」

「うん。だって、あたしとお兄ちゃん、こいびとでしょ?」

 しのちゃん本当に小学2年生かよ。まぁ、親の不用意な発言がトリガーになったとはいえ、男の人は女の人におちんちん見せる、という感覚があったくらいだから、キスくらいはどういうものか理解していたとしても別に不思議じゃないのかもしれない。それにテレビや、見てるかどうかわからないけれどネトフリの動画なんかでもキスくらいしょっちゅう出てくるしな。

「そうだね、こいびとだもんね……あのさ、しのちゃん」

 やっぱ悟りを開くには時間がかかりそうだな、お釈迦様だって十年以上かかったんだからそう甘いもんじゃないんだけど。

「その……もういっかい、キスしようよ」


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