ご主人様は中学生。-10
―…
「お帰りなさいませ、坊ちゃん」
「…ヲイ。」
いつものように、坊ちゃんを迎える。
「坊ちゃんって呼ぶなよ。」
苦笑気味でそう言った。
「いてッ」
頭をこづかれる。
「他に言うことは…?」
ただ一つ…
今までと違う事。
「鷹也…」
目の前にいるこのお坊ちゃんが…
「ん?」
目の前にいる中学生のこの人が…
「好き…」
あたしの彼氏だって事。
「俺もだよ、佐里。」
と、言うわけで突然のバイトで生意気でかっこいい中学生の彼氏が出来たってわけです。
あたしのご主人様は生意気でませてる中学生。
今日もあたしは、あなたに忠実なメイドです。笑
《完》
―数日後
「いや〜すっかり元気になったわ。」
「良かったね。」
「うん。でも一色さん家にはこれからもさぁ-ちゃんが行ってくれるよね?」
「…へ?」
「フ-フ-フ-♪」
バレてる…!!
「え〜?!何で知ってんのぉ!?」
恐るべし、静江!!
お-わ-り。