覚醒、欲しがる未亡人 本間佳織④-7
挿入してはいるものの、まだ隼人は腰を動かせずにいた。
この柔らかで、温かい中を堪能していたかった。
そして、佳織の甘いキス。
まるで恋人とのそれのように、佳織になされるキスは脳が揺さぶられるほどだ。
理央が執心するのがわかる気がした。
「動かします…」
佳織はその言葉を皮切りに、隼人の臀部に肉感的な脚をまとわりつかせる。
「うん、突いて……」
隼人はもう我慢ができず、ギリギリまで引き抜いて、その最奥を目指して激しく突き上げた。
「あっ、ぅうんっ、んんっ」
会社では仕事姿に見とれてしまうほどに、何度も何度も、佳織のことを脳内で犯した。
嫌がる彼女を押し倒し、何度もその中を突いて、それでも逃げようとする彼女の臀を叩いて、後ろから羽交い締めにして突き上げた。
上品で、美しい佳織の顔が苦痛に歪み、やめてと懇願する彼女の腟内で果てる妄想を何度したか。
「奥…当たるっ……すご、い！ゴリゴリしちゃうぅ…ん！んんっ激しい、武島くっ、ん…！」
隼人は佳織のTシャツをめくり、乱暴に胸を揉みしだいて、頂きに唇を寄せる。
「いっ…！んん、痛い、噛ま……ないでっ…はぁっ、武島くん、あぁっ」
脳内で犯した妄想と重なり、普段セックスの最中でも冷静であるはずの隼人が、乳首だけでなく至る所を強く噛んでしまう。
「どうしちゃった…の？武島くん、そんな乱暴にっ…したら、ダメっ」
「身体中噛む度にナカ、締まるから、やべぇ」
「だからって、あぁッーーや、んっ、ダメっ、ナカ、おかしぃっ…んんっ」
「乱暴にされてんのに、感じてんのかよ、淫乱女」
普段なら吐き捨てないような台詞を、無理やり体内を突きながら隼人は佳織に投げかける。
「そ、そんなひどいこと言わないでっ、んんっ、武島くん」
「いつも、やべーんだよ。本間さんのせいで仕事集中できなくて……鎮めろよ、はぁっ…はぁっ…」
佳織は乱暴に体内を突かれながらも、隼人の頬にそっと手を添える。
「……好きなようにして……いいから。でもひどいことは言わないで。武島くんだから気持ちいいいのよ？」
そう言われて、隼人は思わず体の動きを止めた。
（痴漢に乱暴された人に、なんてことしてんだよ…俺…）
「すみません……」
「こんなに汗かいて、たくさん動いて……興奮してくれてるの？でもひどいことは言っちゃ嫌」
佳織は、汗だくになった隼人の背中を撫でる。
「誰に何されてもいいわけじゃないの。ね？
でも、仕事集中できないくらい、やらしーこと考えてくれてたんだったら、武島くんなら嬉しいよ」
「本間さん……」
隼人はもう一度、佳織の体に倒れ込んで、ゆっくりと腰を動かし出した。