日直担任係-3
教室に戻った白石は誰が見てもご機嫌だった。
「典子さん貴重な時間をありがとう」
白石は典子の隣まで行き、そう言うと最後に「ご主人さまのお世話頑張ってね」と言った。
典子は白石にも良い時間だったんだと直ぐに理解できた。
こんな風な指導をこのクラスの女子は全員が指名回数に違いはアレ全て受けている。
学校のツートップからしてこのような状態だ、学校生活を乱すような生徒が現れるはずがない。
学校の意向に反する行為や発言があれば生活指導の山口が認めるはずもなく、白石と典子が
中心になってご主人さまの手を煩わせる事なく、事前に排除してしまう。
今日も生活指導室からは、女子の歓喜の声が廊下にまで響いていた。
終