オタクの後輩が催眠セックスをしかけてきたぞ-1
「せんぱーい、ねえ先輩ったら」
「なんだよカナミうるせえぞ」
「私、催眠術を始めたんです、先輩、今日お暇ですか?」
「暇だけど催眠術にはかからねえんじゃないかな」
「ちょっとやってみてくださいよ」
そう言われて俺とカナミは仕事帰りに、いつものようにファミレスで雑談をしていた。
カナミは昨日のテレビで催眠術特集をやっていたことを思い出したのだ。
そんで、急遽youtubeで練習したのでためさせてほしいと言う。
まあ、ヒマだからな、面白そうじゃん、いいぞ。
「じゃあ、先輩。目を閉じてくださいね……『あなたはだんだん眠くなってきます』」
「うむ」
俺は言われるがままに目を閉じる。
「そしてあなたの体はどんどん小さくなっていきます」
「ほほう」
俺は目を閉じたまま返事をする。
「はい、では次です、『あなたは段々猫になっていきます』」
「ん?おう」
俺は適当に相槌を打つ。
「『あなたは段々猫になります、ニャンコになります、ニャオ』」
なんか猫の鳴き真似するみたいな声が聞こえた気がしたが、無視してみる。
しかし変化なし。
「あれーおかしいなあ……」
カナミは首を傾げているようだ。
「先輩って、実は催眠術にかかりにくい体質だったりします?」
「さあ、どうかな」
「じゃあもう1回!今度はもっとすごいやつやりましょう!」
「お、どんな感じだ?」
「はい、今から私が10数えると、先輩は突然女の子をナンパしに行きたくなって、我慢できなくなってしまいます」
「おお、すげえなそれ、どうやったらできるんだ?」
「まず、目をつぶってください」
「わかった」
「はい、では行きますよ……『10、9、8、7、6、5、4、3、2、1』」
「ん?ああ、なんだっけ?」
俺は目を開けたが、目の前のカナミが突然美女に見えてあせった。
「カナミ、カナミお前、奇麗になったな」
「ええ、先輩ナンパしてますね、すげー効いてる」
カナミが指パッチンすると、俺はなんだかふと正気に返った。
「なんかわかりました?」
「突然お前が美女に見えた」
「やだなあ、私はいつだって美女ですよ」
「じゃあ次行きますね、催眠がかかりやすい状態にして、私のいいなりになるんです」
「あーそれはさすがにかからないんじゃね?」
「まあやってみましょうよ『10、9、8、7、6、5、4、3、2、1』」
「おい、カナミ、カナミ」
「ん?何ですか先輩?」
「俺お前のこと好きかもしれない」
「えへへー、私も好きです、両思いですね♡」
カナミは嬉しそうだ。
「で、なんの話してたっけ」
「先輩は今私のいいなりになってて、催眠が解けたら全部忘れるって話ですよ」
「そっか、お前のいいなりに」
「ではまずこの私のパフェ、食べきれなかったから残りを食べてください」
「ああ」
「すごい、いつもだったら絶対食べないのに…」
「じゃあ、じゃあ…じゃあですよ…あの…先輩」
「ん?どした」
「その……キスとかしてみません?」
「あーはいはい」
ちゅっ。
「きゃー、先輩とキスしちゃいました!」
「はいはい」
「でもまだ終わりじゃないんですよねー」
「え、もっとかい?いいよ、チュー//」
「キャー効いてる!ということは、先輩は催眠が解けるまで、今の事を忘れている……ゴクリ」
「先輩、今からホテルに行きますので、ついてきてください」
「ああ、わかった」