屈辱の女肉品評会-2
中年男たちの興味は、隣の若いコーディネーターに移っていた。
「広瀬望菜ッ!」
「は、はい・・・」
「名前を呼ばれ、反射的に直立不動の姿勢をとった。
「若いな、あんた。歳はいくつだ?」
「は、二十歳・・・」
ほおーと男たちが感嘆の声をあげた。こんな機会でもなければ二十歳の素人女を抱くこともない。
「おおッ、処女か?」
虻川が素っ頓狂な声をあげた。
コクリと頷いた望菜の全身が、ワナワナと怯え震えている。
「これが処女の香りか」
望菜の首すじからは、甘酸っぱい柑橘系の香りが漂う。
「や、やめてください」
加齢臭のきつい虻川にクンクンと鼻を押しつけられて、美貌をゆがめながら首を横に捻った。
「俺、一度処女と犯ってみたかったんだ」
鼻の下を醜く伸ばし、締まりのない相貌をほころばせた。これから始まるであろうレイプ劇に、下半身を大きく膨らませている。
「望菜が気に入ったか?じゃあ持ってけよ。好きにしていいぞ」
「えッ、いいんですかい」
「決まりだな。アブには広瀬望菜と・・・」
作業服からマジックをとりだすと,洗面化粧台の大型三面鏡に男たちの名前を書き、『アブ』の下に広瀬望菜と大書きした。
「そ、そんな・・・お願いですから・・・」
愛すべき人に捧げる処女を、このような形で失うのはとても耐えられない。典雅な美貌を振り立て、望菜は表情をこわばらせた。両手でスカートの裾を押さえると、じりじりと後ずさりする。
「動くなッ!弾が出るぜッ!」
虻川が人差し指を銃口にみたてて望菜の尻にあてがった。
「ヒイッ!」
処女の全身が硬直する。その手を掴むと、ズボンの中で行き場を失っている股間の肉塊へと導いた。
「俺たちはもう恋人同士よ。楽しもうぜ」
望菜の華奢な手のひらに己の手を重ねると、ゆっくりと摩りはじめた。
「い、いやッ」
布地越しとは言え、初めて触る男性自身に望菜は身を固くした。蠢く得体の知れない生き物に、全身に鳥肌が浮かぶ。
「あんたのマンコと俺のチンコは赤い糸で結ばれてたってわけか」
あまりに下品なギャグに眉根を寄せて嫌悪を示す望菜。その栗色のショートボブを突然掴まれた。
「痛いッ」
悲鳴を上げたその口に、男のベロが乱暴に侵入してきた。歯茎を舐められ、舌を絡み取られ、唇を吸われた。
「ううッ」
押し返そうにも男の力が強すぎる。
憧れていたファーストキス・・・望菜のしゃくり上げる嗚咽が途絶えることはなかった。