覚醒、欲しがる未亡人 本間佳織@-8
いきなりの刺激的な感覚に、しゃっくりのような声を出す。
肉びらに舌が触れた瞬間、目の前が真っ白になった。
欲しかった快感を与えられた瞬間だった。
「はぁ…本間さんのここ、濃くて、エッチな匂い」
「はぁっ……はぁっ…お風呂入ってないから、汚いっ……ごめんなさいっ……」
「気にならないよ。舐めたかった。やらしい……」
「あ…そんなこと、言われたら恥ずかし…いっ……」
(あっ、佐藤くん、あたしの入口……舌で…!!)
にゅるっ、と佳織のナカに舌が入り込む。
いやらしい体液を搾り取るように、舌が優しく這う。
「汚いよ……んん、ダメっ…」
いつも、彼はこんなに丁寧に愛撫しているのだろうか。
亡くなった夫とも、優しい悠斗とも、先日の隼人とも違う愛撫に腰がくだけそうになる。
「はっ…あぁん…い、いく…いくっ…」
体全体に電流が走る。
体が仰け反って、ぎゅうっと目を閉じると火花が散った。
「はぁッ…あぁッ……佐藤くん…お願い………手を解いて……」
「やーだっ。何で外して欲しいの?」
理央はにっこりと笑うと、どこから取り出したのか、コンドームを装着しだした。
「な、何でって…。佐藤くんとくっつきたい……」
「…え…」
こんなにも理性的になる瞬間に、理性を失わせるような言葉を理央に投げかける。
「ダメ…?だって、せっかく…してるのに…。今更逃げないよ……」
佳織は体を半ば起こして、理央を見つめる。
どくん、どくん。
理央は自分の拍動がより速くなるのを感じて、佳織の手を縛っているネクタイを外した。
「ふふ、手を縛ったまま…強姦してるみたいにあたしとしたかったのかな…?」
佳織は手を理央の頬に這わせて、甘い猫なで声で問いかける。
「………ごめんなさい…」
しゅん、と理央は叱られた子犬のような顔をして、肩を落とす。
一方、佳織は自らのジャケットに手をかけると、理央に見せつけるように一枚一枚、衣服を脱いで行った。
全裸になり、理央の体を抱き寄せる。
「この格好じゃ逃げられないでしょ?信じてくれる?」
「僕……本間さんとしてもいいの……?」
その言葉に、ふふっと佳織は笑って、耳元で囁く。
「……あたしだって、佐藤くんとのこと思い出してたよ…」
「ーーえっ、あっ…?」
「だから……佐藤くんに話しかけられるの怖かったんだと思う。こんな綺麗じゃない体の、どこが魅力的かわからないけれど……思ってくれてたなら、嬉しい」
理央は思わず、柔らかな体を抱きしめる。
決して太っている訳では無いのに、五十歳という年齢相応に、理央の指がその肌に沈む。
体のすべてが柔らかい。
肌だけでなく、何度か感じた、肉びらも、その中もーー
理央は抱きしめたまま、ベッドへと佳織の体を沈めて、自らのペニスを柔らかなそこへ埋めようとする。
「んっ、ふぅ…ぁあ…」
佳織が力を抜いて、理央のそれを受け入れようとする。
それを感じて、理央はすかさず、その窪みの奥へと逸物を打ち付けた。
「あぅっ…んんっ…!」