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島の少女(海女編)
【ロリ 官能小説】

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1)島へ-3


「 それで、雄一くんは、どんな海女を撮りたいのかな? 観光海女? まさかウェットスーツを着た海女でもないよね 」
組合長が興味深そうな表情を向けて聞いて来る。
「 それが… 今のお話を聞いて、ちょっと迷っているんです。 きっとクライアントは、ウェットスーツは絶対に望まないと思うんですよ。 でも、観光客の前で潜っている海女さんを撮っても意味無いですし… 誰か個別に撮影のモデルになってくれそうな海女さんっていますか? できるだけ若い人がいいんですが… 」

組合長は、しばらく考え中の表情を見せて黙っていた。そして、
「 つまり雄一くんとしては、観光用もダメだけど、ウェットスーツもダメで、しかも、若い子を撮りたいって事よね。 結構ぜいたくねえ 」
そして、もう少し考えてから、
「 でも、海女たち皆、本業が忙しいからねえ。 それに、モデルって、結局、観光海女の服装じゃないとダメなんでしょ? 」
「 いえ、ぜいたくですみません。 でも、ぜいたくは考えてなくて、モデルというか、お仕事をしているところを撮りたいだけなんで。 側で勝手に撮る事を許してくれるだけでいいんですが。 観光海女の服装はリアルじゃないのが分かりましたから要りません。 あ、でも、やっぱりウェットスーツは困るしなあ… 」

ここまで言ったところで、組合長が手を ぽんっ と叩いた。
「 まだ、正式な海女じゃなくて、見習いの更に手前ぐらいの子なら何とかなりそうだけど、どうかな。 若いのは確かだよ、ものすごく若いよ。 もう選択肢は他に無いよ。 ちょっと聞いてみるね 」
と言うと、事務所の電話を架け始めた。今どき珍しい、ダイヤル式の黒電話だ。雄一にとって、現物を見るのは初めてな程珍しい物である。

じ〜〜〜〜〜 ころころころ… じ〜〜〜〜〜 ころころころ…

ちんっ!

繋がった途端、雄一が聞いても全く意味の分からない早口の方言で話し始めた。本当に分からない。
そして、電話を切った組合長から、「OK貰ったよ」と言われても、直ぐには信用できなかった。話が全く分からず、不安なのが正直な気持ちだ。

「 まあ、そんな顔しないで… 今、話してたのは、見習いの子のお母さんなんだけどね、大丈夫だって、良かったね 」
「 えっと、どんな感じなんですか? ちょっと話がややこしくて 」

雄一が一言だけ質問をすると、一気に大量の答えが来る。
「 まあ、さっきも言ったけど、忙しい中でウェットスーツNGでモデルだけやってくれる海女を探すなんて実際に無理なんだけど、さっき言った見習いの、そのまた見習いの子なら、まだ獲物で商売してる訳じゃなくて、まあ、組合の許可を貰って実際に漁をしながら練習してる感じで、獲物を売る資格も無いから自分とこで食べる分だけ獲っている感じ。 だから、商売でやってるんじゃないから、漁をしてるところを撮影するぐらいは問題ないと思うよ、邪魔さえしなければ。 それから、そこの家、他とはちょっと状況が違っていて、さっきの電話のお母さんは海女じゃないのよ。島の人じゃなくてね。でも娘は島生まれで将来は海女をやりたくて、今、見習いの見習い中。 そんなだから、家も海女エリアのはずれで条件が悪いんだけど、でも、雄一くんは獲物よりも撮影が大事だから問題ないでしょ。 それから、宿もそこの家に泊めてもらってね、それもOKして貰ったから 」

何故か楽しそうな表情をしながら話し続ける組合長が不思議だったが、雄一は、これで何とか依頼をこなせるかもしれないという事に、少しほっとしていた。
「 念の為に教えて下さい。 その若い娘さんは、ウェットスーツは着ないで練習しているんですか? やっぱり観光海女の衣装ですか? それから、ご家族は何人ですか? こういう時の為に手土産を持って来てるんですが、大家族だと足りるか心配で… 」

「 ああ、ごめんねえ、一気に話しちゃって… 心配だよね… えっとね、見習いの見習いだから、組合の素潜り試験も受けてないし、何も資格を持ってないから、ちょっとウェットスーツは目立つから禁止にしてるのよ、もしも外の人に見られたら資格を持たない人を働かせてるのかって、ややこしくなるからね。 でも、観光海女の服も、もっとややこしくなるから渡して無いの、まあ、まだサイズも合わないんだけどね。 それから、家族は2人だけだから、手土産、大丈夫なんじゃない。 でも、手土産なんていらないと思うよ。 あと、宿泊代はお母さんと相談してね。 宿泊業の許可も無いから、旅館みたいに高くないはずだよ。私からも『安くしといて』って頼んどいたから。食費プラスアルファぐらいだと思うよ。 ね、全然問題ないでしょ 」

また、組合長に一気に言われたが、よく考えると気になる事ばかりだった。問題は大ありだ。
「 じゃあ、服装はよく分からない感じですか? 海女らしくないけど、普通の水着とかですかね? 」
「 う〜ん、どうかなあ… 水着も観光客と被ってややこしいから、基本禁止してるから、例え見習いでも… まあ、行ってみたら分かるでしょ、見習いで潜ってるって事は、何かは着てるんだろうし、ウェットスーツは絶対に無いから 」

「 あの、それから、お2人って言いましたよね。 旦那さんとかお祖父さんお祖母さんとか、いないんですか? 」
「 そうなのよ、ちょっと訳ありで、今、そこの家はお母さんと娘の2人暮らしでね。 あ、そうか、女所帯に男が泊まる事を気にしてくれてるんだ、雄一くん、常識あるねえ、さすが、見かけ高校生でも23歳。 でも気にしなくて大丈夫。 お母さんは、もう、え〜と、よんじゅう… 47か。それから、娘は… ちょっと待ってね、名簿名簿… ああ、小6、11歳。 だから、おばさんと子どもだから、全然心配ないよ。私も心配しないし、あっちも男性を泊めて『いい』って言ってたから 」


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