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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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なにが連中の末路を決定づけたのか(本編最終回)-1

 瑞華一味の仲間割れによって、みさきに対する苛烈ないじめの日々も終わりを告げた。

 終わってみれば10日ほどのことだったが、彼女にはとてつもなく長い時間だったように感じられる。もうすぐ夏休みだが、休みの間も連日のように学校に呼び出され、今まで以上の辱めを受ける。そんな日々がいつ終わることもなく続くように予感して気に病んでいたから、なおさらだ。

 その前の平穏だった日々が、遠い昔のような気がする。

 だが瑞華たちから受けた恥辱に次ぐ恥辱によって、みさきの無垢な乙女心は既にぼろぼろに荒み果てていた。解放されたからといって、その爪痕は簡単に癒えるものではない。思い返すだけでもいま裸を見られているような恥ずかしさに襲われるし、これからも夢に出てきそうなのが怖かった。それすらも、いじめの渦中にあった時なら贅沢な悩みでしかないと、彼女は自分に言い聞かせようとしている。

 そんなみさきに、恵美の存在が大きな支えになってくれた。みさきにとって、瑞華たちによるいじめを終わらせてくれた救い主。そして恵美自身も瑞華に一度は辱めを受けた身であり、傷を分かち合い、寄り添ってくれる相手でもある。あれを機に、みさきにとってはこの学校に転校してきてから初めて、名前呼びしあう友達になった。

 実はあの出来事があった後、みさきは恵美の家に招かれていた。恵美は、脅しに屈したとはいえ一時でもみさきへのいじめに加担してしまったことを恥じ、悔い、改めて涙を流した。みさきのこれまでの痛み、苦しみを全力で受け止めようと誓ってくれた。

 そしてお互い瑞華たちに辱められたからだを癒やし合うように……あとのことは、クラスのみんなには内緒。2人だけの秘密だ。

 週明けの学校では、ともかくみさきにも、平穏な日々が戻ってきた。恵美と仲良くなったことで、さらにその友達とも親しくなりつつある。

 その一方で、瑞華の様子が明らかに前とは違っていることは、誰にも感じ取れるところだった。それまでのような自信満々で活発な雰囲気がすっかり影を潜めている。ふさぎ込んだような様子で、周囲の女子たちをリードするようないつもの態度もない。
 ずっと取り巻きだった朝菜と公江を連れ立ってもいない。彼女らがこれまでのように瑞華に追随していこうともしていない。顔を合わせれば、むしろ瑞華の方がおろおろし、彼女らの顔色をうかがうような卑屈さを見せている。

 瑞華の様子がおかしいことは、最近相生みさきのことを悪しざまに触れ回っていたのにも感じていて、それと結びつけて理解した者も、中にはいた。

 とはいえあの事件の当事者だった6人(茂正も含めれば7人)は誰も他言していないはずだ。少なくともあの時撮られた瑞華の痴態がばら撒かれ、騒ぎになっている様子は今のところ無い。
 あれが、今まで女王様のように振る舞っていた瑞華なのだろうか。何かが変わっている。そう感じとるだけの者が、まだ多々だった。

 その週のうちに新東中も夏休みに入る。学校生活のなかで瑞華をめぐる人間関係の変化がはっきり認識されるのは、2学期が来てからになりそうだ。


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