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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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なにが連中の末路を決定づけたのか(本編最終回)-2

 だが事態は夏休みに入って間もない頃、みさきも与り知らぬところで、さらなる急展開を迎えたのだった。
 
 きっかけは遡ること、全裸水泳の時だった。

 土曜の午後の校内プールには外からの目は届かないと確信して、瑞華たちはあの辱めに及んだ。だが彼女らは知らなかったが、横からは見えなくとも、学校からいくらか離れた場所に立つ高層マンションの上階からなら、校庭もプールも見下ろせる。
 そこから、普通は野鳥撮影に使うような望遠カメラで、この日の様子を撮っていた者がいたのだ。その写真を、何を思ったのかネットに上げていたらしい。

 とはいえ、いくら望遠カメラをもってしてもさすがに遠すぎ、何枚かの写真でもわかるのは「学校のプールで3人の女生徒が1人の女生徒を裸にして、いじめている」ことぐらいだ。その4人も小さく写っているだけで、顔などははっきりわからない。
 写っているみさきの裸は、一番大きく撮られたものでも後姿のうえ画像も鮮明ではなく、とても猥褻目的に堪えるような代物ではなかった。ネットに上がったものは、法に触れるのを恐れてか、さらにぼやけるように修整されている。

 だが、その写真が出回るとしばらくして匿名掲示板などで大騒ぎになり、いわゆる特定班と呼ばれる連中が動き出した。そして、いじめっ子の1人が着ていた競泳水着とプール周辺の風景を手掛かりに、何をどう詰めたのか、新東中学校水泳部長の小森公江だと特定されたのだ。これまで大会記録を出すなどの水泳部での活躍で、彼女の名前はいくらか公になっていた。もしかするとそれが裏目に出たのかもしれない。

 ほどなくして彼女のSNSアカウントも割れ、そこに轟々たる非難が殺到して炎上する事態となったのが、当の全裸水泳の事件から半月ほど経った後だった。
 公江も瑞華を見限り、みさきへのいじめからも手を引いてからしばらく後だったから、今さらこんなことになるとは思いもよらず、慌てふためいた。追及の手は止まず、このままいけば自宅まで特定され、火の手が及ぶのも時間の問題という状況だった。

 なんで私ばっかりこうなるの? 一番悪いのは瑞華だっていうのに。
 もう、こうなったら……。

 思い余った公江は、一連の出来事の首謀者である赤倉瑞華の名前やSNSのアカウント、共犯の佐藤朝菜のこと、これまでの瑞華のやり方をバラし(みさきに対する仕打ち以外の悪行までも)、瑞華が写っているいじめの証拠写真(もともといずれ瑞華に弓を引くことを考えて、前から機会あるごとに隙を見て撮っていた)まで提示してしまった。さすがにあの時に撮った瑞華の痴態までは晒していないが。

 おしゃれ好きの瑞華は日頃からSNSへの発信も余念がなかったから、顔も日頃の行動パターンもそれで簡単に把握される。

 公江は瑞華の住所はバラしていない。だが「赤倉」という名字は比較的珍しい上、瑞華の父親は会社経営者として地域にそこそこ名が通っていたこともあり、そうした要素から自宅が割れるのはほぼ必然だった。

 その後の瑞華の辿った運命については、皆様のご想像にお任せするとしよう。

 ただし、その騒ぎが被害者だったみさき(や恵美)の身には及んでいないことだけは作者として付言しておく。


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