社内秘 飯塚冴子C-4
どくん、どくん、と喉奥に絡みつくようにリョウスケの体液が放出される。
「ぷっ、は…ぁッ…あぁッ…んんっ…」
リョウスケのそれが引き抜かれ、冴子が大きく息を吸う。
ごほごほと冴子は自身の胃液や、リョウスケの体液を吐き出した。
だが、苦しかったにもかかわらず、冴子の興奮は最高潮に達しているらしかった。
「い、いくっ、オマ×コ、いくのっ、タクヤさ…ん、あぁっ!!」
冴子はその日、何度も何度も絶頂に達したのだった。
*
(ーーうぅ…さすがに、ちょっと激しすぎたかな……疲労が……)
翌日の、朝。
朝礼後に思わずため息をつく。
昨日は職場で悠斗に襲いかかり、それでは足らず複数プレイで自身の体を鎮めようとしたが、リョウスケの攻めが思いのほかハードで、なかなか体へのダメージが大きい。
下半身もシャワーが当たるだけでピリッとした痛みが走る。
六月頭の今日の気温は三〇度近いというのに、冴子は白いカットソーの上にジャケット、さらには首元にはスカーフを巻きつつ、念の為スカーフもシュシュでくくっている。
身体中には噛み跡、痣、首元には指の跡がくっきりとついてしまっている。
もちろんタクヤにはそんな趣味はない。
昨日のリョウスケは、かなり興奮していたらしい。
普段なら、服できちんと隠れる部位を痛めつけるのに。
(……でもリョウスケさんの、あたしの限界を教えてくれる感じ好きなのよね…色々圧迫されて苦しいんだけどーータクヤさんも好きだけど、リョウスケさんに犯されたくなっちゃう……)
昨日の饗宴を思い返すと、身体中が痛くてそんなことはできそうもないはずなのに、じくじくとそこが爛れて、熱くなってしまう。
「今度一対一でもお願いしてみようかな……。って、仕事仕事。切り替えなきゃ」
「ーー冴子」
「えっ?!」
後ろに人がいたのに気づかず、ぎょっとして振り返るとそこには知親の姿があった。
「あら…どうしたの?ごめん、ぼーっとして気づかなかった」
「話があるんだ。今時間あるか。大丈夫なら、部屋ちょっと出てくれるか」
「あ、うん…。ちょっとなら、いいけど」
冴子は腕時計を確認し、返事をした。
不思議に思いながら、冴子は知親とこの部屋を出る。
非常階段を降りて、向かった先は広報宣伝部が使っているーー昨日冴子と悠斗との情事があった倉庫だった。
少し罪悪感に苛まされながらも、社員証をかざして倉庫の入口を開ける知親の後ろについていく。
そしてさらに向かったのは…
冴子と悠斗が交わった、長椅子の前だった。