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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み7 〜Summer Vacation〜-3

「……ふふ」
 龍之介は自然と、口元を綻せてしまう。
 こうして美弥の寝顔を見るのは、実に久しぶりだ。
 安心しきったその寝顔を眺めていると、幸福感がひたひたと胸に押し寄せる。
「……美弥……」
 龍之介は、美弥の頭に頬を擦り寄せた。
 さらさらの髪から、ほのかにフローラルのリンスが香る。
「ん……」
 一声呻いた美弥は寝返りを打ち、ころんと丸まった。
 龍之介は、その背に体を密着させる。
 危ない気分にならないよう対策を講じてきたので、股間に不穏な気配が漂う事はなかった。
 対策=朝から二発抜いてきた、なのは秘密でも何でもなかったりする。
「ん〜……」
 龍之介のぬくもりを感じたか、美弥はしごく満足そうな声を出した。
 体を優しく抱き締めると、喉からくすぐったそうな笑い声が漏れる。
「んん……」
 再び、美弥が寝返りを打った。
 龍之介の胸に顔を埋め、ぐりぐりと頬を押し付ける。
 龍之介は笑みを浮かべると、美弥の顔中にキスを降らせた。
 美弥の喉からまた、くすぐったそうな笑い声が漏れる。
 コテージには自分達しかいないのだし、遠慮するという考えは龍之介の脳裏をちらともかすめなかった。
 実の所龍之介、寝ている美弥にイタズラするのが楽しいのである。
 くすぐったそうな笑い声を聞いている限りでは、美弥当人も嫌がってはいない。
 図に乗った龍之介は、美弥の体のあちこちへキスを降らせ始めた。
 両親が帰ってきたせいで美弥の体を味わう時間が激減していたが、その事でいかに飢えていたかをこの行為で思い知らされる。
「ん、ふぅ……ん……」
 眠っている美弥はくすぐったがるばかりで、嫌がりはしなかった。
「んぁ……んん……」
 だがしかし……しばらくキス責めが続くと、美弥の声が粘っこさを帯びてくる。
「んむぅ……」
 やがて刺激が目覚めの原因となったか、もったりした動作で美弥が目を覚ました。
「起きた?」
 目をしょぼしょぼさせている美弥の唇に、龍之介は吸い付く。
 リップクリームの甘い味に覆われた唇は、何の抵抗も示さずにそれを受け入れた。
 龍之介は美弥の上に覆いかぶさって体を組み敷くと、舌でリップクリームを舐め取り始める。
 寝起きのぼーっとしている時間帯なので、美弥は無抵抗だった。
「ふむぅ……」
 甘いクリームを味わった後、龍之介はさらに甘く思える口腔内へ舌を差し込む。
「ん……」
 つるつるした歯の間を擦り抜けて濃い赤色をした舌まで到達すると、龍之介は舌先でそれをつんつんとつついた。
 伸びる事も縮こまる事もなく、舌はされるがままである。
 すっかりソノ気になってしまった龍之介は、嬉々として美弥の舌を弄び始めた。
 絡めたり吸い上げたりしつつ、服の上から乳房をまさぐる。
 細っこい体にフィットするTシャツの下に、硬いブラジャーの存在が感じられた。
 龍之介はキスを中断し、Tシャツをさくさく脱がせる。
 現れた淡いグリーンのブラジャーは、薄着を意識してかストラップのないシームレスタイプをチョイスしてあった。
 いささか飾り気に欠けるが、別に下着フェチでもないので全く気にならない。
 龍之介は背中へ手を差し込み、ブラジャーのホックを外す。


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