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女子中学生 辱めの部室
【学園物 官能小説】

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予行-3

 翌金曜日の放課後の水泳部室、明日の謝罪ショー本番のために、強いてリハーサルをさせられるみさきの姿があった。本当はピアノのレッスンと塾がある日なのだが、休むしかなかった。

「じゃあリハーサルといくよ。本番と同じように脱いでね」
 従うしかないみさきだったが、脱衣する手も震えていた。明日は、この姿を男の子に見られることを思うと、今からそれが気になって仕方がない。3日前の茂正の時の恥辱もよみがえってくる。

 ともかく純白のブラジャーとパンティだけの姿になると、謝罪の言葉を述べる段だ。

 言われた通り、今日は原稿なしだ。みさきは屈辱を忍んで家でも目を通し、文面をなんとか頭に入れてきた。とはいえ、自分を露骨に誹謗中傷するような内容の言葉を、すらすらと口にするなど容易にできるものではない。

 少しでもつかえたり、言い間違えたりすると、容赦なく罵声が飛んでくる。
「私、相生みさきは……最低の女です」
「最低じゃなくて、最低最悪でしょ? ちゃんと覚えられないなんて、あんたそれでも優等生?」
「すみません……」
「今までテストでいい点取ってたの、全部カンニングしてたんじゃないの?」

 それでもどうにか前半部が終わると、土下座をさせられ、そのうえで自分の手で下着を取って全裸になることを強いられる。

 瑞華たちに恥毛を強制脱毛されてからもう10日近くが経つ。だがみさきの陰部は未だに全くのパイパンのままで、再び生えてくる兆しも見られない。
 彼女は全然知らないことだが、美容目的のワックス脱毛などでVIOを毛根から脱毛した場合、個人差はあるが10日〜2週間ほどはツルツルの状態が続くと言われる。それは成人女性での話だから、まだ生えかけで発毛力の弱い奥手の思春期の少女では、もっと長くかかるのかもしれない。明日もこのまま何も変わりそうになかった。

 その様子に、新たにいじめっ子連中に加わった恵美がスマホを向けてくる。
 こんな姿であるうえ、謝罪文の後半ではさらに自分を恐ろしく品のない言い方で貶める言葉が連ねられているから、それを口にするのはなおさら恥辱でからだも声も震えが止まらない。

「『下の毛も』、じゃなくて、『下の毛一本』じゃないの!」
 少しでも言い損ねれば、たちまち裸身に向けて口汚い罵りの言葉が浴びせられる。
「14歳になっても……」
「15歳でしょ!」
「私は3月生まれで、ほんとにまだ14歳なんです」
「いいから、そんなこと!」
 謝罪文にある間違った年齢だって、訂正させてはもらえなかった。

 何度もNGを出され、それでも何とか最後まで言い終わると、また最初から通しをさせられる。
 いったん下着を着け、後半部に入ると脱ぐ、の繰り返しだ。この拷問のような辱めは、いつ終わるとも知れない気がしていた。

 まるでシシュポスの労働みたい――読書家であるみさきは、以前にギリシア神話の本で読んだことのあるそのエピソードに重ねていた。けれども、シシュポスは悪事を重ねて、神様からの罰でそうさせられたのだ。それとは違って、勝手に罪を着せられてこんな辱めを繰り返させられている自分が、いっそう惨めに思えてきた。

「じゃあ、そのぐらいでいいから。明日の本番はしっかりやってよね」
 実際には7-8回で終わったのだが、みさきには果てしのない回数を繰り返してきたような気がしていた。ようやく終わりを告げられた時には、彼女は精根尽きかけていた。

「この動画で西永くんに送ってもいいかもしれないけど」
 リハーサルの一部始終は恵美によってスマホで動画撮影されていた。瑞華は恵美からそのスマホを奪い取るように手にすると、みさきに向けて動画を再生して見せた。

「い、いやぁぁっ!」
 それが麻痺しかけていたみさきの感覚を現実に引き戻し、さらなる辱めで追い打ちをかけた。
「やっぱり生でしっかりやってもらわないと。じゃあ、明日ね。昼1時半にここ」

 明日の辱めの本番を控え、彼女はようやく帰された。
 ひとり悄然と家路を歩くみさきだったが、後ろから早足で追いかけてくる足音が聞こえた。恵美だった。
 恵美は振り向いて瑞華たちの姿がないことを確かめると、小声で言う。

「ごめんね……みさきちゃん」
 恵美の目には涙が浮かんでいた。そう言葉をかけるなり、彼女は角を曲がって路地に入り、急ぎ足で去っていった。
 みさきが名前呼びされるのは、新東中では初めてのことだ。

「今、みさきって言いました?」
 そう返そうとしたが、気がつけばもう恵美の後ろ姿はずいぶん遠くなっていた。それを茫然と見やりながら、みさきは彼女に何かあったことを察したのだった。


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