腐食していく二人-8
力んで怒鳴るたびに、乳首は上下にフルフルと揺れた。
大した質量もない乳房は、幼気にも男共を誘ってきている。
鈴木は捻じ曲がった苛立ちと愛しみを併せ持った指先を乳房に当て、田中と吉田は魅力的な太腿へと食手を伸ばした。
『このイヤラしいパンティを濡らしてくれるのは斗真くんだったんだよなあ？あ〜、斗真くんが見てるよお……画面越しに恋人の明日香を……ヒッヒッヒ』
「触んないでえッ!!な、何回も同じコト言わせ…ッッ…！やあぁぁあッ!?」
『俺らはオマンコに唾吐いたりローション塗ったりなんて酷い真似はしねえから。「チンポ欲しいの」ってヨダレ垂らしたオマンコしか姦らねえからよお』
『つまり涼花ちゃんはチンポが欲しくなって濡れたってワケだよ。その《真実》ってヤツを先生から教えてやって欲しいワケよお』
爪の先で強めな刺激を乳輪に与えてやると、円の面積が僅かに増えたかと錯覚するほどに膨れてきた。
乳首の硬化も止まず、ますます研ぎ澄まされていく尖端は、軽く摘むだけで背筋を思いきり軋ませてしまうほどだ。
足枷の金具と鉄パイプの接触部から火花が散るかと思うくらいに鋭く蹴られた脚は、じわりじわりと股間ににじり寄る二十本もの指の襲撃を止められず、哀しいまでに緊張と弛緩を繰り返している尻と、小さ過ぎる股布が張りついた秘肉への侵攻を許してしまっていた。
「い"ぎッ!?い"や"あ"〜〜〜〜〜ッッッッ!!!」
しっかりと縦筋が浮いている薄布の膨らみは、ついに色欲塗れな指先に触れられてしまった。
更には尻の割れ目に食い込んでいる後ろみごろにも指先は這い回り、その深い渓谷の奥底に潜んでいた〝一点〟に、それは突き立てられた。
『このオマンコは《誰のモノ》だ？お相手の名前さえ分かれば、俺は手を引いてもイイけどなあ？』
『そのオマンコは「誰のチンポが欲しい」のかって聞いてんだ。ククッ……俺らは間男みてぇな汚ねぇ真似はしたくねえんだよ。結構《紳士》だろ？』
「い"…ッ…言わなッッッ…!?ッッあ"ぐぅ"ッ！」
『クソの穴を弄られて感じてるのぉ？涼花ちゃんと斗真くんが観てるってのにさあ』
あの写真の男性が斗真であると知られてはならない。
確たる証明が無ければ、この今の光景を収めたＤＶＤを届けたりはしないだろう。
犯罪行為を収めた其れは、言ってみれば犯罪の《証拠品》である。
不確かな人物にリスクをばら撒くような事は、例えコイツらでもやらないはずだ……。
（だッ…ダメッッ！）
前の〝割れ目〟に指先が群がってきた。
布越しでも的確に探り当てられた秘豆は爪を立てられてコリコリと擽られ、二枚の花弁を掻き分けてくる指先は、秘唇を優しく撫で回してきた。
『へへへ……なんでこんなに腰が動くんだ？何処かの誰かの大切なオマンコが悪戯されてるのに……ソイツに「愛されたい」んじゃなかったのぉ？』
「ぎひッ！ぐ…あ"がッ!?へはあッ!?」
『よく噛まなかったなあ？まあ、あのぶら下がってるサンドバッグを見てりゃあ当たり前かあ』
鈴木は苦悶に引き攣る明日香の唇を人差し指で愛でると、中指を追加して口の中にまで愛情を捻り込んだ。
真っ赤に染まっている泣き顔の、その口の中はチリチリと熱く、唾液に滑る薄い舌を二本の指でヌルヌルと扱いて、明日香に己れの無力さを知らしめる。
（こんなッ!?……私ッ…このまま私は…ッ）
もしもこの指を喰い千切れたなら、さすがの男も強姦を止めるだろう。
だが、明日香にその選択は選べない。
きっと歯を立てた瞬間、自分の顔面は気が吹っ飛ぶほどに殴られ、そして涼花も嬲り者にされてしまう。
『明日香のオッパイを気持ち良くさせてくれた指だぞ？感謝の気持ちでいっぱいだろうが……クククッ』
（い…イヤ…ッ！イヤ…ッ……イヤあぁッ！）