おぞましい卑劣 晒される秘裂-3
「でもさ、こんなお子ちゃまには、だいたい毛なんて余計だよね。剃っちゃおっか」
瑞華からこれから受ける仕打ちがほのめかされ、なおさらみさきは身震いした。
そうして自分の鞄から瑞華はシェーバーを取り出した。おしゃれ好きだけに、何かの時にすぐ手入れできるようにいつも持ち歩いているものだ。
他人の持つ刃物を大事な所に当てられるなんて、それだけでもみさきにとっては恐ろしい。
「でも、こっちの方が面白そうじゃない?」
そう言って朝菜が持ってきたのは、何かの補修に使うために部室に置いてあった、布製の粘着テープだった。
「うん、そうかもね」
瑞華は頷いて朝菜から渡されたテープを適度な長さにちぎり取ると、その一片をみさきの眼前にかざした。
「な、何をするんですか?」
みさきはまだ何のつもりかわからず、怯えて身をこわばらせる。
それに答えるように、瑞華は布テープをみさきの縦割れに沿うように貼り付けた。
「分かんないの? これであんたのマン毛を全部抜いてあげるのよ」
テープの幅でほぼ隠れてしまうほど、彼女の恥毛の生えている範囲は小さい。一時的にいちばん恥ずかしい部分は隠されたとはいえ、これからのことを思うと何の救いでもなかった。
しかも、わずかにテープの横からは毛がはみ出している。それを瑞華は間近からじろじろ見てくる。
「じゃあ、いい?」
いいわけがない。だがみさきが覚悟する間もなく、瑞華はテープの端を指でつまむと、勢いよく引き剥がした。
べりべりべりっ!
みさきには性器をえぐるように感じられる衝撃だった。まだやわらかな毛質ゆえに痛みはそれほど伴わなかったが、毛はごっそりと抜け、ただでさえ薄かったみさきの叢は、もはや叢とも呼べぬほどまばらになった。
「これがあんたのイ・ン・モ・ウ」
瑞華はニヤリと笑って、テープに付着した毛をみさきに見せつける。清純なみさきには、おぞましすぎる仕打ちといっていい。
だがそれを恥じらっている間もなく、次のテープが貼り付けられる。
べりべりべりっ!
2度目の仕打ちで、みさきの陰部から毛は一本残らずなくなった。ただでさえ遅い大人の女性への成長を巻き戻され、さながら童女の頃に戻ったような外観となった。
「いや! 恥ずかしい!」
ぴったりと閉じた無垢なワレメが、もはや完全に丸見えになる。もともと女の子の大事な部分を隠せるほど生えそろっていなかった陰毛でも、それすら除かれると恥ずかしさでいや増す。
「あーっははは!」
「ほんとにツルッツル!」
「あんたにはそれがお似合いなのよ」
それがお似合い―別の意味でもそれは、間違っていないかもしれなかった。
パイパンの方が、みさきのような美少女はより可憐に見える。真っ白な肌と華奢な肢体には、下腹部に黒い翳りなど無い方が清楚さが際立つ。
しかるべき人が見れば、そのような見立てをしたに違いない。瑞華たちの仕打ちは、ある意味ではみさきをいっそう可愛くしたとも言えるのだ。
だが瑞華たちはそのようには全く認識していない。みさき自身も、ただ辱めとしか受け止められなかった。
そしていよいよ全くの無防備となったみさきの裸身に、容赦のない嘲笑と凶悪な視線が降り注ぐ。
ここにいるのは同性たちばかりとはいえ、こんな恰好を晒されるのは清純な女子中学生にとっておぞましすぎる辱めだった。
どうして、私がこんな目に遭わなきゃいけないの?
いったい、私が何をしたっていうの?
あまりに理不尽な仕打ち。彼女はやるかたない思いに打ちひしがれていた。
何か理由があるとするなら、それは彼女が美少女であったがゆえの悲哀とでも言うしかない。
「じゃあ、しっかり撮っとこうか」
瑞華はスマホをみさきに向けてかざすと、全身を収められるように何歩か下がって、フォーカスを合わせ、ボタンを押す。
パシャリというシャッター音に、みさきは魂を吸い込まれそうな思いすらする。
とうとう裸の写真まで撮られてしまった……彼女は虚ろにうなだれた。
瑞華はそんな彼女に改めて近づくと、腰を落として、パイパンにされた下半身にフォーカスしてシャッターを切る。さらにスマホを近づけ、ワレメを接写した。
パシャッ!
シャッター音が性器の間近で響き渡ると、みさきはカメラに犯されたような絶望感に襲われた。
そして、陰部からみさきの顔を見上げるようなアングル。
「ほら、見なって」
瑞華はスマホを裏向けてみさきの眼前にかざし、撮ったばかりの画像を見せつけた。
無毛の下腹部から彼女の顔まで写っており、誰であるかもはっきりわかるものだった。
「いやあぁぁっ!」
それはまさしく、みさきの乙女心をずたずたにするような辱めだった。