久しぶりの挿入Aー強引な後輩と-5
切なそうに、理央の顔を覗き込む。
「でも、佐藤くんたちがあんなことするから……素直に…ならざるを得なくなっちゃ…った…んっ…エッチ、他の人としないって決めてたのに……」
佳織が腰を前後にゆっくりと動かして、ちゅくちゅくと音が聞こえる。
「抑えてたのに……どうしてくれるのよ……いっぱいしたくなっちゃう」
理央の体を佳織は抱きしめて、さらに強く自らの腰を動かし出した。
「んっ、んっ……奥にっ…当たる…んっ…すごい、佐藤くんの、っ…」
「僕じゃダメ……?僕じゃ…旦那さんの…代わりにならない…?」
「ふふ、おばさんに冗談…で…もそんなこと言ったらだーめ、っ……。今だけ独り占めしたいって、言って…たじゃない。
武島くんと三人でしたから、ヤキモチ妬いてるだけよ…ん、はぁっ……」
そんなふうに牽制する一方で、佳織はまるで恋人に接するように、唇を指でなぞり、優しくキスを落とす。
佳織の包容力を感じて、理央の独占欲がふつふつと体の奥底から湧き上がってくる。
子供を産み、育てた母である一方で会社では、社会人としての評判が高い彼女が、こんなに女としても成熟しているなんてーー
夫を亡くし、憂いを帯びた彼女に興味があった、ただそれだけだったのに、こんなにも魅力的なのかと、理央は佳織と結合しながら思った。
「あっ、いっ…いくっ…いくの……佐藤くんのでっ…」
ぎゅぅうっと強く理央の体が抱きしめられる。
理央の耳元で絶頂を迎えた佳織の甘美な吐息が聞こえて、さらに発情してしまいそうだった。
「はぁっ……はぁっ……佐藤くんこそ、こんなに可愛らしい顔してるのに、いいモノ持ってて、こんなにエッチなこと普段からしてるなんて、あたしも思わなかったよ…?」
いつもなら自身が軽いことをひけらかすのに、この時ばかりは佳織にそんなふうに思われてショックを受けている自分がいた。
「ダメよ…?他の女の子に強引なことしたら…」
「ほ、本当に…本間さんだけなんです…って、隼人も僕も…今までそんなこと…」
「何それぇ、あたしならしていいみたいじゃない。一応、先輩なんだけど?」
クスクスと笑う佳織に、理央は焦って反論する。
「そ、そういうことじゃないですって…本当に、魅力的だから、強引にした…くなっちゃって…」
シーっというポーズをするように、佳織は自分の唇に人差し指を当ててにこりと笑う。
「もう仕方ないなあ……今日だけはしていいわよ?」
その言葉に、理央はそこを結合させたまま、佳織を抱きしめてベッドに押し倒す。
「本間さんっ……」
背中に手を回したまま、唇に舌をねじこんで、自身の体重をかけてその最奥を何度も突いた。
「…あっあっ…んんっ、…あっ…」
佳織は理央の、猫っ毛でふわふわの髪の毛を撫でながら、自身の脚を腰に絡めて、さらに摩擦を求めて腰を動かしていた。
佳織はその日、何度も何度も絶頂に達していたのだった。