人妻の浮気心 (4)-4
「ふーん、分かんないんだ?」
「ま、まあ……」
「バカだなー、もう……」
瞳をうるませYを見つめる。
「簡単だよ……? 答え、知りたい……?」
コクリと頷くY。
妻は男の頬を愛おしそうに撫で、両手で頭を抱き寄せると、目を閉じてキスをした。
*
興奮した様子のYが妻をきつく抱き返し、腰を打ち付ける。
「あぁ、もう! 最高すぎます……!」
ゆったりした雰囲気が一変し、男女が激しく乱れ始めた。
「Yくん……! ああぁ! 好き……!」
「ゆきさん……! 愛してます!」
「ゆきも……! 愛してる、Yくん……!」
「我慢できない、もうイキます! ゆきさんが最高すぎるせいです!」
「いいよ、来て……! ゆきの中でもっと気持ちよくなって……!」
「どこに出してほしいですか? お礼に、ゆきさんの好きなところに出させてください!」
「嬉しい! Yくんの出したいところでいいよ!」
「じゃあ中で。ゆきさんの中に精子出ししちゃいます」
一瞬顔を見合わせるゆきとY。
「なーんちゃって……冗談です。ごめんなさい」
笑い。そしてまたキス。
「あぁ! でも本当に気持ちよすぎて……もう出ます! 早く決めてください!」
パンパンパンパンと肉と肉のぶつかり合う音が激しさを増す。ゆきはYにしがみつき、女の声をあげている。Yの腰に巻きつけた両脚に力がこもる。クロスした脚首が、脚の指が、まるで生き物のようにせわしなく伸び縮みを繰り返す。人妻の絶頂が近い。
「ゆきさん、はやく決めて、もう出る、出ちゃいま……」
「いいよ」
Yの言葉を遮りゆきが言葉を発した。
「いいよ……そのまま出して…………」
驚き聞き返すYに、身を捩り言葉を絞り出すゆき。
「だからそのまま……! ゆきの中に出して……!」
髪を振り乱しよがる妻。何を言っているのだ、この女は。
いまだ半信半疑のYにキスして言葉を重ねるゆき。
「Yくん言ったじゃん、ゆきの好きなところに出してくれるって……」
「じゃあ、ゆきの中に出して……!」
ゆきの両手両脚がもう一度きつくYの身体に巻きつけられる。若い男のごつごつした筋肉と、人妻のなめらかな柔肌。異質なふたつの塊がひとつになった。
「わ、わかりました……ゆきさんの中に出します……!」
「うん……Yくんの……ゆきの中にいっぱい欲しい…………」
「あぁ、ゆきさん……その言葉だけでイッちゃいそうです…………!」
「いいよ、来て……ぁあああゆきもイキそう……イッちゃいそうなの……ぁあああ!」
「あぁ、ゆきさん俺、ゆきさんのこと好きすぎて勘違いしちゃいそうです……!」
「勘違いじゃないもん。ゆき、Yくんの彼女だから。だから中に出して欲しいんだもん……!」
愛の言葉を紡ぐほどに腰の動きは速く、キスは激しくなる。愛する妻の手脚は、もうずっと夫以外の男をきつくホールドしている。その男の射精を受け止めるために。受精するために。離す気配は微塵もない。
「おねがい……ゆきのおまんこに、Yくんの精子ちょうだい……」
「出します! ゆきさん! 一緒にイこう?」
「うん、一緒にイク……Yくんと一緒に気持ちよくなりたい……ぁはん!」
「中に出します……! ゆきさんのまんこの中に……全部……ぁああ!」
「ぁあああん! 出して…………Yくんの精子、ゆきのおまんこの中にいっぱい出してぇ…………! はぅぁあああ!」
「ぁああああゆきさん! イク! ぁあああイキます! ゆきさんのまんこに俺の精子全部中出しします!」
「ぁあああああああ! 来て! 嬉しい……ぁあん! Yくんの精子……ゆきのおまんこの一番奥に……いっぱい出してぇぇぁあああ!」
次の瞬間、Yが今日一番強く腰を打ち付けた。妻の下半身が、跳ねた。
「ぁあああああああっ、ぁあああああああああ!」
跳ねながらも、その脚はYの下半身を捕まえて離さない。
「ぁああん! ぁああああああああああああああああああああああ!」
ビュル──────────!
「ぁがっ…………………………!」
ああ、やめて。やめてくれ――ビュルル、ビュルルルン──────────!
「んふぅっ……っくう………………………………!」
ブルン、ブルルンと二度、三度繰り返す男の射精に呼応し、甲高い吐息を漏らすゆき。
ああ、ゆき――、ゆき――ビュルルル────ドクン、ドクドクン────。
ゆきが、私以外の男に、中出しされている。今まさに、他人の生チンポがゆきのまんこに一番奥まで突き刺さり、亀頭の先端が妻の子宮口にぴたりと密着しているのだ。そうして熱い精液がゆきの子宮に注ぎ込まれている。そんなに深く挿し込んだら、もうすべての精子は出口を失い、子宮内部へ殺到するしかない。
ビュルル──────────ドクン、ドクンドクン――。
「ぁあ……………………………っ……! っ……くぅ…………!」
ああ、これが中出しされている真っ最中の愛妻の姿。種付けされながらオーガズムに達し尻も脚もガクガク震わせ涎を垂らしている。哀れな人妻は、若い男に何度も何度も腰を打ち据えられ、射精を受け止める。男の熱い想いのすべてを子宮に注がれ、たぷんたぷんに腹の中を満たされ、白目をむき、悦んでいる。
ドクンドクン、ビュルルル、ドク、ドクン──────────。
弛緩しただらしない表情で、しかしキスだけは止めずに舌を絡めあう。男にしがみつき尻を押し付けながら、生セックス中出し種付け射精を受け止めている。虚ろにも見える瞳の奥にはしかし、熱っぽい幸せの高揚がたしかに存在した。
*
男がペニスを引き抜く。
数秒後、人妻の花びらが開き、中から白い精液がとろりと垂れ出てきた。