血統書つきの美少女-6
佐々木は胸が痛くなった。
怒ってもこの程度でしかないとは笑わせてくれる。
いや、可愛らしいペットにも一丁前の牙があるというのが分かっただけ、より楽しみが増えたというもの。
泣いて許しを乞うだけでは、やはり支配欲や征服欲は満たされないからだ。
『……何が楽しいか分からないって?フヒヒッ!?そんなおねだり≠オちゃうなんて……すーちゃんは最高に可愛いよお?』
「あ、あなたなんかにニックネームで呼ばれたく…ッ!?ち…ちょっと何よッ?イヤッ!イヤああッ!!」
佐々木は涼花に覆い被さるように四つん這いになり、そのままズルズルと後退していった。
紺色のスカーフを通り過ぎてスカートを眺め、そしてセーラー服より真っ白な三角形の薄布を眼下に捉えた。
「いッイヤあッ!?な、なに見てッッッ…!?イヤだあッ!!!」
(こ、この変態ぃッ!やめ…やめろお!)
佐々木はスカートの裾を掴むと、ウエストベルトの中にグイグイと押し込めていった。
必死になって蹴ってくる涼花の両脚の風圧を両の頬に感じながら、眼前にある前みごろと股布に掛かるプックリとした膨らみを眺めた。
川上愛が穿いていたのとよく似た素っ気ないパンティは、水色の小さなリボンだけが装飾されている。
異性に媚態する意図など皆無なパンティは、この少女そのものが極上の食材であると無言のうちに訴えている。
「ひいッ!?何するのよ、この変態ぃぃッッ!!ああッ!?いッッイヤだあぁあッ!!!」
佐々木は震えっぱなしの掌を汗に湿る涼花の内腿に這わせ、更に股間を押し広げて幼い膨らみに鼻を当てた。
胸いっぱいに吸い込むと、涼花の秘密の香りが鼻腔を擽り、そして香りで肺が満たされていった。
涼花の幼肉から放たれている芳しい香りは肺を覆い尽くす毛細血管から取り入れられ、それらが身体の隅々にまで浸透していくのを佐々木は感じていた。
『ペットって愛玩動物≠セよね?動物は匂いを嗅いで仲間だってのを確かめあうんだ。さっきボクのおチンチンの匂いを嗅いだよね?だから今度はボクがすーちゃんの……』
「イヤあああッ!!!もうイヤなの!ホントにイヤなのぉッ!!ヒック!ヒックッ…な、何なのホントに…ッ……お願いもうやめてえッ!」
佐々木は香りに陶酔していた。
小便の刺激臭の中に、何かが発酵でもしているかのような酸っぱい匂いが混じっている。
こんな可愛らしい顔をしていながら、股座の匂いは《臭い》の一言に尽きる。
やはり涼花は愛玩動物だ。
他人から見える所は綺麗にしているが、自分しか知らぬ所は不潔なままにしてある。
まあ良い。
所詮はメス牧場から間引かれたメスのケダモノ。
多少は体臭がキツくても、文句を言っても仕方がない。
佐々木は泣きじゃくる涼花を優しく抱き抱えると、これ以上身体が冷えぬようマットレスの上へと運び、再び明日香と対面するように背後から抱き締めた。