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えんそうかいのあと
【同性愛♂ 官能小説】

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お兄さまのお側で僕は-2

 ある日僕は郊外のショッピングモールを歩いていました。
 すると、店内の喧騒のなかに明らかに『あのひと』の奏でるピアノの音が届いてきたのです。

 (どこ……どこだろう?)店内を駆けまわって見つけたのは、楽器店の店頭に置かれた電気楽器を奏でる『あのひと』でした。
 『あのひと』はまわりのざわつきに惑わされることなく、しかも電気楽器なのに『あのひと』の音が聴こえてきたのです。

 『あのひと』が演奏を終えたとき、まわりのひとは拍手しました。そしてその場から去っていきました。
 楽器から離れた『あのひと』を、僕はカゲに引っ張りこんで抱きしめました。
 困惑する『あのひと』に僕は、「演奏家としてのあなたをサポートしたい!」などと一段と困惑させるお願いをしたのです。

   ▽

 演奏家として、少しずつその評価が知られていくお兄さま。
 僕が考えていたとおりお兄さまの演奏には、お兄さまに寄りかかってきた作曲家の意志が関わっているのでした。
 大きな曲を演奏したあとなど、強く寄りかかった意志はなかなか離れず、それが演奏後のお兄さまの意識を奪っていたのです……。

 ベッドの上に全裸であお向けに寝るお兄さま。
 僕は今夜のお兄さまの姿に、違和感がありました。
 お兄さまのチンポが硬く、天井を向いているのです。
 硬直させているのが意志なのか、お兄さまなのかわかりません。
 とにかく僕は、その硬さを鎮めようとチンポを口にしました。
 上目でお兄さまを見ました。でもお兄さまは表情をかえることなく、天井を見つめています。
 お兄さまのチンポのカタチを舌で何度かたどっているうちに、チンポの先からあふれた熱い流れが、僕の口に若草の薫りを満たしました。

 ……しかし、チンポを口から離しても硬さは弱まりません。
 (どうしたのかな……?)と僕がいぶかっていると、お兄さまは目は天井を見つめたままで、片手のひとさし指でそっと自分の太ももをつつきました。

 (お兄さまが…… お兄さま自身が僕を求めてる……)
 その事実に、僕のチンポが淫らな反応を示してムックリと起きあがりました。
 僕はお兄さまの太ももに手をかけ、両側に拡げました。硬く上を向いたチンポから垂れるキンタマの下に、まださっき浴びたシャワーの潤いが残る牡の洞がありました。


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