先輩は騒がせもの-3
数日後、僕は某夏さんと学校の更衣室のベンチの上でエッチな抱擁をしていた。
「まだ、私らドキドキする余地残っとったんやね……」某夏さんは何度も僕にキスしながら言った。「……学校で全裸になってエッチするなんて。初めてやん。」
だけど、僕は気になることがあった。こんな最中に気分壊したくないけど、思いきって言った。
「某訓先輩、何かあったの?ここ数日ずっと顔隠して廊下に座ってたけど……」
某夏さんはフツーに言った。「妹チャンが家出しとるからね。ショックなんやろ。」
僕は驚いた。「某訓先輩に妹さんがいるの?」
「うん。」某夏さんは僕の顔を胸に当てて言った。「某由チャンって、すごく可愛い五年生のコよ。」
僕はイヤな光景が浮かんだ。「某訓先輩……妹さんにエッチなことしたの?」
「いや、某訓は某由チャンを溺愛しとる……某由チャンの前では、マジメな優しいお兄チャンでおるんやわ。」
「某訓先輩、ずるいなぁ……」
「そやから、某由チャンの前ででけへんことを、時々学校でやってまうんやわ。」
「うわ、学校での先輩見たら妹さんヤバいぞ。」
「いや……」某夏さんは僕の頭を持ち上げた。「この前の日曜日、某由チャンの友達にエッチな誘いしとるとこを、後ろにおった某由チャンに見られてもたんやわ。」
「……先輩、アホやな。」
「ほんま、ダボサクやで。……そんな暴れ波が起きんように、私が防波堤になっとったんやけどな。」
「……なんで?」
「え?」
「なんでいつも某夏さんが、カラダはってそんなことしてるの?」
某夏さんは僕に顔を寄せて、耳を息で撫でるように言った。
「某由チャンが好きやから。」
「…………先輩の妹さんを知ってるの?」
「うん、一緒の音楽教室に通っとったからね。……某訓はこのこと知らんやろけど。そやから某由チャン、向こうの親も知っとるけど家出して今私の家におるし。」
「……そうなんだ……」
「別に某由チャンは、お兄チャンがキライになったわけやないらしいよ。ただ、他の女の子に変なマネして通報されたら困るから懲らしめるんやて…… 私が防波堤になっとることは知らんけどね。」
「防波堤になってる、ってなんか……某夏さんひとりガマンしてるみたい。」
「そない思うんやったら……」某夏さんは僕のチンポをつかんだ。「私以外の女に、波たてるんやないで。」
僕は首を振った。
「だいじょうぶ。僕、他の女の子に全然相手にされてないから。」
「えいっ!」「ああっ!」
某夏さんはチンポを激しくしごいて、もう一方の手で僕の頬をムギュッとひねって言った。
「そんなふうに考えとるの、キミだけやからな。」
【おしまい】