初めての佳織の寝室、絶頂-3
そんなことを言われて本当は、悠斗は今すぐ佳織の内ももに手を滑らせて、その最奥に触れてしまいたかった。
だが…
おそらく佳織はギリギリのところで理性を保っている。
亡くなった夫に対する、それを守っている。
そのことが悠斗にはわかっていた。
(ーー犯したい、めちゃめちゃにしたい)
「俺、自分から聞いといて変なこと言ってるのわかってるんだけど…そんなこと言わないで…。
今すごく、おばさんに嫌われるようなことしそうだから…。無理やりして、おばさんがAVみたいに気持ちよくなるわけないの、わかってる」
「悠斗くん…」
佳織は立ち上がると、悠斗の手を引っ張る。
「えっ」
「来て…岳に見られたら困るから」
向かった先は佳織の自室だった。
悠斗は一度たりとも、入ったことがない。岳の父親が生きていた頃は一緒に寝ていたのだろう。
佳織がドアを開けて、悠斗を静かに引き入れる。
明かりは常夜灯のみで、部屋に入ったことのない悠斗は、内部がどうなっているのかはわからなかった。
佳織は悠斗をダブルサイズのベッドに座らせると、ベッドサイドにある電気スタンドの明かりをつける。
枕元が照らされた。
悠斗の胸がどきん、と高鳴る。
枕元には、ハンディタイプの電気マッサージ器があった。
よくアダルトビデオなどで見るそれよりも、一回り小さなものだった。
このベッドで、それを使って佳織が自身を慰めていることが容易に想像できた。
「悠斗くん…これ、何か…わかるよね…?」
佳織は電気マッサージ器を手に取って、悠斗に尋ねる。
「わ…わかるよ…」
「悠斗くんに、これ使って…して欲しい…。触られるのは嫌じゃないから。その代わり服を脱がせたりとか…直接は、触らないで…」
「い、いいの…?」
飲み込む唾もないのに、ゴクン、と喉の音が鳴ったような気がした。
悠斗は部屋の壁に背をつけると、手を広げて佳織を招く。
佳織は悠斗の胸に、背をつけるようにして、悠斗の体に収まった。
ぎゅ、と佳織の体を後ろから抱きしめる。
「んっ…」
黒いカットソーの上から、悠斗は両手を使って佳織の柔らかな胸を揉みしだく。
そうしながら、短い髪の毛の間から覗く首元にキスを落とす。
「ゆ、悠斗くん…」
悠斗は首元にキスしながら、シーツの上にある電気マッサージ器を右手で拾うと、電源を入れた。
ブブッ…と振動音が鳴る。
まず、胸元にそれを近づけた。
「あっ、ぅ…んっ…」