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僕………です。2
【学園物 官能小説】

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僕たち……です。-2


〜〜ある日の部活終わり〜〜


生徒たちが帰った静かな廊下を歩いていると



「美智子先生、お久しぶりです」



後ろから声をかけられた。

振り返ると

カシャ

眩しいーーーいきなりフラッシュがたかれ写真を取られた。

思わず目を覆う。



「あなた、もしかして・・・河西くんなの?」



眩しくて目が開けられずに彼に問う。

彼はフフッと笑いながら



「そういえばあの時は河西って名乗りましたっけ?忘れましたよ、前のことなんて」



声はとても低く、とても威圧感がある。

少しすると目が慣れ、開けることが出来るようになった。

しかし廊下の電気が消えていて、河西くんのシルエットが薄っすら見えるだけ。



「今日は美智子先生にお願いがあって、待ってました」

「お願い?お願いなんて一体・・・まさか!形原?」

「え?!よくわかりましたね?」



じゃあ話が早いーーー嬉しそうな声色で、手を叩いた河西くん。



「そういうわけなので、美智子先生は見てみぬふり「ダメよ!!」



河西くんが言い切る前に、大きな声を上げて腕を掴んだ。



「絶対にダメ!お願い!形原には、あの子にはひどいことはしないで!あの子はまだこれから活躍する子なの!」

「美智子先生、痛いです」

「ねぇ、依頼されたの?嶋くんなの?」

「すみません。僕には守秘義務があります」

「本当にやめて!・・・あの子を潰さないで」

「ははっ!しませんよ、そんなこと!」

「じゃあ、やめてあげて。お願い!」

「やめるわけないじゃないですか。依頼されてるんですから。でも僕は形原さんの写真を撮っているうちに個人的に興味が湧いちゃったんです」



この写真なんて、よく撮れてるんですよ?ーー胸ポケットから出したものに口付けをした。

暗くて見えないけれど、それは形原の写真なのだろう。



「でも、笑っちゃいますよね?美智子先生からそんな言葉聞けるなんて。僕たちに依頼してきて、人の家庭を壊したくせに」

「ーーー・・っ」



河西くんの言葉に、掴んでいた腕を離した。

そう私は以前、河西くんに依頼して妻子ある男性の家庭を崩壊させ、彼を手に入れた。



「お元気ですか、墨田先生は?」

「ええ、元気よ」



そう、以前同僚だった彼ーーー墨田幸也を手に入れたのだ。

もちろん彼はこのことは知らないし、言えるわけがない。

私が依頼して、彼と女子生徒に肉体関係を持たせ、そのことを暴露させ、彼は離婚。
その後弱っている彼のその穴を埋めるように私が世話を焼き、今結婚し2年が経つ。

彼は一度教職から離れたものの、復帰し、現在は他の高校で教師をしている。



「それはよかったですね、安心しました。でも気をつけないとダメですよ?」

「え?」

「奪ったものは、また奪われちゃいますからね」

「なっ!?」

「では、先生。形原さんのこと、お願いしますね」

「ちょ、ちょっと待ちなさい」



腕を再び掴もうとしたが、ひらりとかわされ、河西くんは行ってしまった。


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