バトンリレー-3
「おわぁ」思わず退いたが西野の手が離さないため引っ張られて痛い。
なんでだ!いつの間に脱いだんだ、流石にやばい
「西野、すまん、これはバトンではない、先生が間違えた」とは言うが
あれだけ嫌がっていた西野は表情もなく手を離さない
「いてて、西野 大丈夫か? 気を失っているのか?」
肩をゆすっても反応がない、でも気を失っているわけではなさそうだ、
なぜなら、固く反り返る一物を掴んでいる手が握り直している。
すごく気持ちいい、へたするとこのままイキそうになる。
「どうなってるんだ、山本、どうしたら離してくれる」
「ですから、これが催眠なんですよ、今の西野は停止中です」
「停止? 停止しているのか、こんな事ありえない、演技なのか」
「演技でチンチン掴む奴はいませんよ」と山本は笑う
「これが催眠ってやつか、まったく分からなかった」
状況に驚き少し萎えてしまうと、西野が手を放す。
「自分で体験すると納得いくでしょ、次は西野の催眠をみてもらおうかな」
山本はそういうと西野に聞こえない呪文を唱えてから、
「西野、怒れ」と言った。
すると西野は俺の一物をみて顔が一瞬で赤くなり
「キタネーもん出してんじゃねーよ、しまえよ変態教師!」と怒りだし、続いて山本は
「西野、笑え!」というと、すぐに白い歯を見せて
「ええ! 先生なんでこんな所でパンツ脱いでるんですか、丸見えですよ、可笑しいんだけど」と笑う
山本はさらに「西野、喜べ!」というと、潤んだ瞳で顔を近づけて
「ああ、すごい先生、固くて立派な物もっていますね、血管も太くてとても男らしいです〜」と息がかかる。
「西野、泣け!」というと、大粒の涙があふれて
「先生が、ヒック、こんな事を強制する人だとは思いませんでした、尊敬していたのにショックです うぇ〜ん」
と子供のように泣き出した。
「なんだこれ、こんな事があるのか」
山本は、「西野の怯えたり恍惚な表情は全て催眠で作って演技ならプロ級だけど、西野は陸上部員だから演技じゃないよ、な」
泣いている西野の頭をなでている。
「自分がかかったあとに見せられると本物だとわかるでしょ、この催眠術が手にできたらいいとは思わない?」と嬉しそうに聞いてきた。
ここまで見せられたら信じるしかない
「この催眠がおれでも使えるのか?」
「うん、もう一度聞くけど、西野を催眠する3カ月分の権利を買わないか、先生」西野の顔を俺に向ける。
「そんな、本人の目の前で……」
「大丈夫、何も聞こえていないから」と頬っぺたをつまんで上下させた。
むにむにと変顔の西野はただ俺だけを見ている。
「ただし、色々制限を設けるよ、外で裸にされたり自殺命令などは効かないからね」
「どうやって催眠かけるんだ」
「そうだね、西野は俺にだけしかかけられないから主人を一時的に渡して、その間は俺が見えなくなり、代わりに先生の言葉が真実になります。
ただし、帰宅途中から催眠効果が効いてきて家に帰ると完全になります。
つまり、人に見られない部屋なら西野は思いどうりになり、家を出たら記憶はなく普通の女子高生に戻りますよ」
「こんな事ができるなら、俺だけにかけてお金取ったほうが早くないのか?」と疑問を投げると
「確かにね、でも、せっかく大金ださせるのに見返りがないのは、あまりにも可愛そうなんでね」
「そうか、でも西野の気持ちはどうなるんだ、本人が知ったら発狂どころじゃ済まないぞ」
「西野は俺のものだよ先生、たまたま同じ学校に通い、一番美しい顔をしてたからね、一生俺のために働く子にしたんだ」
「……こわいな、お前」
「そうかな、先生も同じになると思うよ」
「貸し出しって、俺以外にも使っていた人がいるのか」
「それは聞かないほうがいいと思うよ」山本は諭すように言った。
西野を見ると焦点の合わない目で空中を見ている、まるで聞こえていないようだ、
細く色白で神々しい、この体を他のオヤジが使ったのか……
高校生になってから山本と出会ったとゆうなら、1年と少し……
怖い、聞かないほうが良い
「じゃあ契約成立だね」
そうだな、他の先生とかも使っているようなら俺だって……
「ああ、頼むよ、いくら払えばいいのかな?」
「値段は覚えてるでしょ?」
……覚えてる、払える額だった
「3ヶ月分だけど、先生から見たら高くないと思うよ、貯金もあるしね、
ちなみにオプションで校内放課後とか西野の家とかも指定できるよ」
「それも、知っている」
「じゃあ早速、西野の催眠権を移すよ、ちょっとまってて」
山本はなにかを西野へ言った。
また音量を消したTVのような場面が映る。
ほどなくて、彼はメモを渡してきた。
このメモの文章を読めば強力な催眠がかかるらしい。
言うことを聞かないときにだけ使うそうだ。
聞こえないけど、そう言っている気がする。
普段の催眠誘発は「飛ぶ鳥チャーハン炒め」だとわかった。
どうゆう意味だろうか……