バトンリレー-2
なぜだかジワジワと快楽が上がってくる、とてもバトンを持った西野に興奮してるとは思えないほどの感動がこみ上げてくる
気づくと、細くきれいな手で握る黒いバトンは、堅くなり上に反り返って大きくなった。
「ほら持ちやすくなっただろ？」
冷静を保ちたいが、異常なほど快楽が押し寄せてくる。
「ちゃんとつかめてるか、か、かくにん、するぞ」
私は西野の腕を掴むと気づかないように上下に揺らした。
駄目だ、バトンが気持ちよすぎる！
「うまく、うまく持っていない、じゃないか」
声が裏返ったが西野に持ち方を指導するフリをして、気づかないように上下させていると
バトンの先から汗のような液体が出てきた。
すかさず西野の手を液体にこすりつけて、バトンを上下させる。
駄目だ、どうなっているんだ、快楽が止まらない。
いつのまにか、西野の両手をバトンに握らせて激しくこすりつけていた。
これは、まずいと思い西野を見ると
ボロボロに泣いていた。
やばい、やりすぎた。
「にしの、ごめん、これは、バトンの握り方、いや、持ち方を指導しようと……」
強引ではあるがバトンを握らせているだけなのに、
なんだろう、ものすごく罪悪感が押し寄せてくる。
「先生、もうやめてください」と涙ながらに訴えてきた
私は不謹慎にもかわいいと思い、後少しなので我慢してもらいたいと思った。
「わかった、すぐやめるから、ほら急にやめられないだろ」と言うと
「もう嫌です。」と西野が離そうとしたので、
手を離さないように抑えて上下させる。
「もう駄目だ、もうイキそうだ」
嫌がる手を掴み最後のラッシュをかけると、
「はい、終了でーす、停止してください」と横にいた山本が言った。
途端に私の手は動かなくなり、西野はバトンを持ったまま動かなくなったのだ。
残留する快楽が途中で絶たれ、ものすごくやるせない思いが押し寄せてくる。
「あともう少しなのに」
泣いていた西野を見ると、泣き止んだばかりか、何故か異常に落ち着いていて無表情になっている、
まるでマネキンみたいだ。。
どうなっているんだろう、あれほど嫌がっていたのは演技だろうか？ と思っていると
山本が私の横にたち、
「先生、これが催眠です」と言った。
「催眠って？ テレビでやってる奴か、それで西野は催眠にかかっているってゆうのか」
と聞くと山本は薄ら笑いながら
「何を言ってるんですか先生、かかっているのは先生ですよ」と言い、指を下に向けた。
「西野には先生に逆らえないしこの場から逃げられない暗示だけしてました」
「何を馬鹿な」そう思ってはいるものの
西野の手のぬくもりが伝わってくるのは、彼女の手を掴んでいるだけでは無いことが感じられる。
恐る恐る下を向いて西野の掴んでる物をみたら、それはバトンではなく、私の一物だった。