Perfume-15
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――――――ブゥゥゥゥ・・・・ブゥゥゥゥ・・・・・・
「く・・・んん・・・・ぅっ」
室内に低く断続的な機械音が響く中、
セリスは目を瞑り、唇を噛みしめ、そして身をよじっていた。
今セリスがいるのは、周囲の壁が石畳に覆われた密室。
先程までセリスが横たわっていた小屋の床下に位置する。
その地下室の広さは意外なことに、小屋自体の大きさとほぼ同じ程度にあり、古びたカーペットが敷かれた室内には鏡台、円卓と椅子、室内を明るく照らす灯火、そしてセリス自身が位置するダブルベットが置かれていた。
(私としたことが・・・・・)
セリスはろくな抵抗ができないまま、今の状態に至ったことを意外でもあり、また受け入れているという相反する感情の中にいた。
彼女の身を覆うものは、両足を包む黒い厚手のストッキングと顔や首回りの僅かな装飾品のみ。
室内に漂うぬるい外気にその裸体を晒していた。
彼女の両手首には一見頑丈な造りの分厚い黒革の腕輪が取り付けられ、
セリスの頭上で十字に組まれた状態の拘束を為している。
その組み合わされた腕輪は薄闇の天井から降りてきている鎖と繋がっていた。
文字通り“天井から吊るされた”状態でベットの上に膝立ちする格好となっていた。
そして露になった彼女の金色の繁みの中からは緑色のコードが伸び、それが途中で二又に分かれ、同じく露になっている両乳房の先端に至っている。
その先端には上から無造作に固定用のテープが貼り付けられていた。
――――――ブゥゥゥゥ・・・ブゥゥゥゥ・・・・・
「・・・・くっ・・・・んはっ」
再び不規則な重低音が室内に響く時、テープで覆われた乳房の先端と金色の繁みが小刻みに蠢動する。
下半身をくねらせるセリスの口から断片的に喘ぎ声が漏れ、空気中に吐き出された。
気づけば蠢動する繁みからは太ももづたいに生暖かい蜜が音もなくゆっくりと垂れ、彼女の足元のシーツにじんわりと水溜まりを作っていた。