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惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

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(舞台裏NG)この世界の真実の夢-1

1
 どうして疑問に思わないのだろうか?
 巨大ロボットウォーカーの頭部や胸部にあるコックピット、もしも転倒でもしたら、高所から墜落死するのとあまり変わらないはず。しかし「アイタたた」で済んでしまう不可思議。
 特殊技術のショックアブゾーバーがある説が有力。
 しかし、他の仮設も成り立つ。


2
 晩御飯の支度に、カプリコンの背中で鍋で肉と野菜を煮ていたら、相棒で恋人のパトリシアが転落した。
 女だてらに立ち小便をしようとして転落死。
 ちゃんとズボンを脱いだ方が安全と、あれほど言ったのに、膝と足首に絡まって、尻を出したままバランスを崩して墜落死。悲劇ながらに、途轍もなく滑稽な有様であり、見下ろしたセラは「くっ」と少しだけ笑ってしまったのは内緒。
 彼女が慌てないのは理由がある。
 実はこの世界はバーチャル仮想現実。
 人類はとっくに滅亡していて、巨大コンピュータが「もしかしたら」の夢を見ている、仮想現実の未来。
 だから死んでも(主要人物は)復活する。
 ただ、コンピュータの気まぐれを当てにして安易に死にまくるのも考えものだった。


3
 料理中に傍で小用を足したパトリシアが戻ってくる。

「どうしたの? ボーッとして」

「え? う、ん? 変な夢を見てたの」

 狐につままれたようにセラは目を瞬いた。目の前で鍋がグツグツと煮えている。
 さっきパトリシアが(略)。
 ちょっと話しづらい、居眠りのうたかたの夢だった。


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