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惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

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惨酷メカ、発進! 「投げる!」(第一章・完?)-2

3
 大きなコンテナの上の蓋を開ければ、盗賊ゲリラの捕虜の一群。
 巨大ロボットカプリコン、第一投いきます!
 握り潰して殺さないように(それでは面白くないので!)、鋼鉄の長い腕と無慈悲な手でつまみ拾い上げ、投擲姿勢に入る。
 まさしく人馬一体、華麗な投球フォームの巨大な遠心力で空中に発射される。見ている兵士たちが「たまや、かぎや」などの歓声を上げた。
 もちろん投げられた囚人は悲惨で、空中を時速三百キロくらいで吹っ飛び、放物線飛行しながら「あと十秒くらいで自分は死ぬのだ」と確信していることだろう。高所からの墜落とほとんど同じだから。
 命中。
 敵のロボットウォーカーはたじろいだようだった。赤い花が飛び散っている。
 他にもカプリコンに似た、腕の長い「投擲向け」の味方側ウォーカー数台で、囚人投げの威嚇と心理混乱作戦が敢行されている。この日だけで、百人以上は投げ殺したようだ。
 そうこうしているうちに、敵のパニックの隙を突いて、イヌノフグリ(あの卑猥な二足歩行戦車ロボットウォーカー)が砲撃を開始し、敵のロボット兵器や装甲車両を次々に破壊していく。州軍閥のガバナー型が進撃を開始して、敵ゲリラの兵士を蹴散らし踏み潰し、あちこちでロボット同士の殴り合いになる。
 カプリコンは飛来した敵の攻撃ヘリを、長い腕でハエ叩きのようにはたき落とし、敵ロボットの股間のコックピットを蹴り潰した。長い手足の遠心力を活かした打撃は案外に強力でもある。
 戦況はしばし混乱・乱戦になっていたが、やがて総崩れになった敵への大虐殺になった。


4
 夕暮れが迫る前に、電撃襲撃作戦は成功で終結。
 盗賊ゲリラの主な兵士・構成員たちは大部分(千人近い)、一カ所に集めてロボットウォーカーのナパームランチャーで問答無用で焼き殺された。身をくねらせてバタバタ燃えて倒れていくのが、さながら湯豆腐(ヘルシー食品)に載せたカツオブシのようだとセラはゲラゲラ笑って手を叩いて見物していた。
 そしてこの日、囚われて虐使されていた女や子供たち二百人近くが解放・奪還された。各村から作戦参加した義勇兵チームが、自分たちの村の者がいないか探し、泣いたり笑ったりして喜んでいた。身寄りの村の義勇兵がいない場合には、州軍閥のトラックに介抱しながら載せられていく。兵士たちと解放された人々には、その場で食事や医療の応急処置も振る舞われる。
 不格好で、血と泥と煤に汚れた(一部は損傷した)味方ロボットたちを見上げる彼らの目は、安堵と希望にキラキラと輝いていた。

(第一章・完)


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