あっけない結末-1
遠藤は結愛の乳房に手を乗せたまま藤野に視線を向けていて、陽菜への凌辱に加担しろと言われると名残惜しそうに結愛の身体から離れる。
「(何だよ…こっちはこっちで楽しんでたのに。)逃げたりするんじゃねぇぞ?」
震えながらコクコクと怯えて頷く結愛から陽菜の元へと向かうと泣き腫らした目と身体中のあちらこちらが藤野の暴力によって赤くなっている。
「はぁっ、はぁっ……バカ女が…。もう一発……おらぁっ!」
手加減もせずに陽菜の頬に平手打ちして意識朦朧としている様子に遠藤が藤野を落ち着かせる。
「藤野さん、さすがにもうマズイですよ。ほ、ほら…さっさとヤッちゃいましょう。」
「まだだ。ボコボコにして二度と逆らえないようにしてやる。今まで手加減してたら調子に乗りやがって…。おい、立ち上がらせて羽交い締めにしろ。」
心配そうに陽菜を見て、藤野に言われた通り立ち上がらせて背後から羽交い締めにする。
「おい、こっち見ろよ。男の性欲満たすだけしか役に立たないメス犬が。」
陽菜の顎を掴み上げ睨みながら怒り心頭の藤野が目を合わせるように言って、虚ろに陽菜が弱々しく藤野と目を合わせるとまた平手打ちをする。
「んんっ!ごめ、ごめんなさい……ひっ、ひぐ……ゆ、許してくださ…。」
泣きながら謝る陽菜を見ては藤野は嬉しそうにしていて、その異常な光景を遠藤と結愛は黙って見つめているだけで、ジャケットをはだけさせ乳首を摘むと爪を立てて引っ張って、その痛みにまた陽菜は悶絶する。
「んぁっ!…っ、うぁ……っ…!」
結愛は苦痛に歪む陽菜の顔を見れず目を閉じて震えて、遠藤は藤野の暴力的な行為を黙って見ているだけとなっている。
「ひひっ……おらぁ、今までのプレイが甘すぎたんだよな?やめて欲しいか?無駄だけどな。さっきは散々痛い目に遭わされたからなぁ……。」
藤野が引っ張っていた乳首を離すと乳房に平手打ちして、餅つきのように揺れるとまたそれを繰り返し放送室に笑い声が響き渡る。
「くはぁ……ぶるんぶるん揺らしやがってよぉ…。今まで散々この乳使って男を弄んできたんだろ?その報いだよ、これは。あー……そうだ。同じことそこの生徒にもしてやろうか?お前が逆らったりするから罪もない生徒が苦痛を与えられるんだよ。」
完全に正気を失っている藤野がゆらゆらとしながら結愛に近づいていく。
「やめ…て……。」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!その女は俺が…。」
「あぁ…?遠藤、お前…誰のおかげで甘い汁啜ってると思ってんだよぉ…。お前がいろんな女抱けるのも俺がおこぼれあげてるからだろ?どいつもこいつも馬鹿なことばっかり言いやがってよぉ…。」
藤野の目つきに遠藤は背筋をゾクっとさせて硬直して、近づいてくる藤野に結愛は顔面蒼白な表情で俯いて震えている。
「1年だったよな?不運だな……あんなバカ教師のせいで痛い目にあってよぉ…。おら、立て。立て……立てぇっ!」
藤野の大声にビクッと怯えた結愛がゆっくりとソファから立ち上がると前触れもなく頬に平手打ちが飛ぶ。
一瞬起こったことが理解できないのか結愛は無表情で、次第に叩かれた頬が痛くなると目に涙を溜め、続けて反対側の頬にも平手打ちが飛びよろけてデスクに手をつく。
陽菜は羽交い締めされたまま俯いて涙を零し、遠藤は固唾を飲んで何もできずにいると藤野は結愛の上半身をデスクに押しつけスカートを捲り上げると勃起した肉棒で割れ目をなぞる。
「くくっ……せいぜいいい声で泣き叫ぶんだな。」
「ちょっと待ってくださいよ!そいつの処女は俺が…っ!」
陽菜の羽交い締めを解き藤野に駆け寄った遠藤が肩を掴んで結愛から引き剥がす。
「て、てめぇ……。お前まで邪魔しやがって…。」
藤野が遠藤に殴りかかると遠藤の巨体は後方へと吹き飛んで、ドアに大きくぶつかると同時にドアが勢いよく開く。
「こ、これは…。」
そこに現れたのは教頭の永井で、遠くから響いて聞こえるパトカーのサイレンの音に遠藤は察して永井を突き飛ばし逃げていく。
永井に続き数人の男性教師が放送室にやって来て、全裸の藤野が呆気に取られた表情で立ち尽くす。
「え……?な、何だよ…これ……。お、おい…っ!やめろ、離せ!くっ…離せっ!離せーっ!」
男性教師に取り押さえられた藤野がうつ伏せで倒れて、すぐに駆けつけた警官が藤野に手錠をかける。
「待て!くそっ……離せ!くそがぁ……。」
血走った目で藤野が辺りを見渡し、教頭に抱えられた陽菜が腫らした顔で藤野を見ると目が合う。
「やらせろ、やらせろよ!お前の身体は僕のものだ!まだまだ使って……性処理させてやる!くそっ!」
喚く藤野が警官に連れて行かれる。
教師、生徒が集まりその間を藤野が歩いて、その中には乃亜、凛と山野、葵の姿もある。
乃亜は何を考えているのか分からない呆然とした表情で、凛は驚きつつもついに捕まったことに薄ら笑いを浮かべて、葵は慕っていた藤野が連れていかれる姿を見て涙を流しその場に崩れている。
遠藤は逃亡生活を余儀なくされたらしく逮捕には至っていない。
後日、藤野は自ら残していた数々の陵辱のデータを暴かれ、刑務所に入っている間も出所後の陽菜への復讐を画策して日々股間を熱くさせながら過ごしている。