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秘剣露時雨秘裂返しのお満
【コメディ 官能小説】

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お久音の想い-1

第弐壱ノ章【お久音の想い】

「むちょ、むちょ、あうう…はむむむ…はぁ、はぁ、ぺちょ」

お久音(くね)は幸せだった。同時に中出しされた精を、想いを寄せるお早世(させ)と、二つ巴で舐め合っていたからだ。

溜まった精を放ち終えた男達は、女体同士が絡む様を満足そうに見ていた。しかし、その目には、まだ、好色の色が浮かんでいた。

「どれ、お久音殿」

性急に事を進め、お久音の中に放った棚唐餅右衛門だったが、お敏の絶頂波の影響はまだ残っていた。今度はたっぷりと女体を楽しもうとして、お久音の乳首に手を伸ばした。

「ああん」

身悶えたお久音だったが、本音ではお早世との行為を邪魔されたくはなかった。

「棚唐殿、お久音は後じゃ。目的を忘れておらぬか?」

「あっ、そうでした。お久音殿の具合が良かったので、つい、失念しておりました」

「ははは、嬉しい事を。気にいったのならば、いつでも貸すぞ。棚唐殿は特別じゃからの」

自分の持ち物を褒められると男は喜ぶものだ。先妻の他界後、立場を利用して美形のお久音を後妻に迎えた男は誇らしかった。

(いつでも貸すですって)

男の言葉に、お久音は眉をしかめた。

「しかし、今はお久音よりもお満じゃ。棚唐殿、早く支度を整えるのじゃ」

お久音の表情に気付かずに、男は脱ぎ散らかした着物をかき集めて、お久音に差し出した。

お早世の割れ目に心を残しつつ、お久音は男の着物を受け取り、その身支度を手伝った。そんなお久音の様子を見ながら、お早世も餅右衛門の身支度を手伝っていた。

「では参るかの」

支度の整った男達が玄関へと向かった。それに全裸のお早世も続こうとしたので、お久音は慌てた。

「お早世様も行かれるのですか?」

もう離れたくない。お早世の手を取り、お久音は切なそうな顔をした。

「直ぐに戻ってくるから待ってて。そうねえ、線香1本分くらいかな。あっ、そか、2本かあ」

駕籠かき達の肉棒の処理を思い浮かべながら、お早世は大まかな時間を伝えた。

「でも、余り時をかけると肝心のお満の破瓜に間に合わないかも…」

ぶつぶつと独り言を言うお早世だったが、割れ目に指を差し込みながら、心配そうにしているお久音を見て閃いた。

「二つあるじゃない♪お久音様、殿方達を送り出したら、頃合いに玄関に来てくれる」
 
「あい」

お早世の頼まれ事は、お久音の喜びだった。お久音は満面の笑みを浮かべて返事をした。

「うふふ、これで線香1本分の時で済みそうね。興奮さすために行灯も置いとくか」 

妖しく微笑んだお早世は、部屋に灯された行灯を手にして、男達を追って玄関に向かった。

「この位置でいいか」

程よい位置に行灯を置くと、お早世は外に出たばかりの男達の背中に声をかけた。

「後で追い付きますから、先に行ってくださいませ。あたしは約束を果たさないといけませぬので」

そう言ったお早世は、外で様子を伺っていた駕籠かき達に、視線を向けて微笑んだ。 


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