お満の特別稽古 説得編-2
「は、母上、すみません。で、でも、母上の方こそ、どうして裸で浮いてるのですか?せんせーには母上が見えるのですよ」
お満は目を見開いた。
『母の事はよい。とにかく、その稽古着を脱ぎなされ』
「そ、そうでした。着替えて参りまする」
改めて自身の姿を見下ろしたお満は、慌てて控えの間に行こうとした。しかし、
『これお満、どこに行く。ここで脱ぎなされ』
「へっ?だって、着替えは控えの間に置いたままですよ」
『脱ぐのに着替えは不要です。裸になりなされ』
瓶之真の眉がピクリと動いた。
(なるほど、それもありかの)
せっかく用意した卑猥な装いを否定されていたので、瓶之真は疑問に思っていたが、ようやくお敏の真意に納得した。
「えっ?これから剣のお稽古ですよ。裸ではできませぬ。それにせんせーに見られたら恥ずかしいし…」
お満は股間を手で押さえてモジモジした。
『いいえ、今からの稽古は裸でするのです』
「えええっ!どうしてよ!」
母親とは思えぬ言葉にお満は驚いた。
『どうしてもです』
その親力を使ったお敏の言葉を受けて、お満の目が細くなった。
「じろり」
『うっ』
「じろりじろり。母上はお満の体でやらしい事をしたいだけではありませぬか。とんでもない淫乱な母を持って、娘として恥ずかしい限りです」
『い、淫乱!母に向かって無礼は赦しませぬぞ』
図星を突かれると人は逆上する。それは霊体になっても同じだった。
「ふふ〜んだ。そんなに怖い顔をしても平気ですよ。もう、お満の身体には淹れさせませぬ」
『な、なんと生意気な…』
お敏はわなわなと女体を震わせた。
「大体迷惑なのです。お満が気をやる度に、周りの者を巻き込み、意識を飛ばすのは如何とお考えですか」
『そ、それは…』
確かにその影響力は半端ではなかった。
「母上は、気を失った者の介抱もせず、無責任にお股を広げて、ぷかぷか浮いてるだけでございましょう」
『うううっ…』
返答に困ったお敏だったが、このまま言いくるめられると、母としての威厳が保てない。
(な、なにか手だては…)
お満に対抗できる術を求めて、今の会話を反芻しながら考えた。
(お満が逝けば、それはそれは意識が飛ぶほど気持ちよくて…)
お敏は実態の無い股間に手を添えて腰をモジモジとさせた。
(その余波で周りの者を巻き込んで逝ったら…)
思考しながら割れ目を擦っていた中指がピクンと止まった。
(はっ!もし、これを故意にできれば…)
自身の絶頂を思い浮かべたお敏に啓示が降り、お敏の中指がぐぐうっと割れ目に食い込んだ。