お満の特別稽古 準備編-7
(んん?そういう事ですか)
お満の卑猥な装いと、瓶之真のもっこり膨らんだ股間を見比べて、お敏は目を細めた。
『(さすがに、このまま見過ごせませぬ) 瓶之真先生、少しよろしいですか』
「な、なんだ!」
お敏がすすーと前に出てきたため、慌てた瓶之真はマラマサを構え直した。
『上と下、どちらの刀で切るおつもりですか』
お敏は瞬時に瓶之真の脇に移動し、その耳許に冷めた声で詰問した。
「ひっ!こ、これは違うのじゃ」
再びマラマサを握った手を下げた。
『違う?はて、本当にそうでしょうか。我が娘にどの様な稽古をつけるおつもりやら』
ギクリ…
図星だった。お満なら誤魔化しながら、卑猥な稽古ができると考えていた。しかし、お満と違って聡明そうな母親は誤魔化せそうになかった。
「そ、それは…」
『お満!母は瓶之真先生と話をしなければなりませぬ。先に道場に行ってなされ!』
言葉に詰まった瓶之真を冷めた目で見ながら、お敏はお満を促した。
「あ、あい」
ただならぬ母親の雰囲気を察したお満は、ここは素直に従う事にした。
「あっ、母上、このお稽古着はどうすれば?」
『そんな稽古着は不要です。そうですね、瓶之真先生』
「う、うむ。なんだその格好は?誰かの悪戯かの」
「そうですよね。お稽古着にしては変だと思ってました。じゃあ、着替えまする」
恥ずかしい姿をしなくて済んだお満は、ほっと安堵の表情を浮かべて着替え始めた。
『これお満!そんなところで着替えず、早く行きなされ』
稽古着を脱ごうとしたお満を、お敏は叱って急かした。
「あっ、そうか。せんせーの前でした」
お満は慌てて控えの間を飛び出した。
『さて、瓶之真先生』
名残惜しそうにお満の尻を見ていた瓶之真は、その冷めた声にギクリとした。
「な、なにか…」
『じろり。稽古にかこつけて、我が娘に卑猥な悪戯をするつもりだったでしょう。じろりじろり』
お満がお敏を追い込んだときの言葉は意外に効果があった。これで責められると余計に引け目を感じるのだ。
「ご、誤解でござる!拙者は…」
『誤魔化さずともよろしいですよ』
言い訳をする瓶之真の声をお敏は制した。
『ですが、瓶之真先生、あのまま強引に進めたら、お満が不信感持ちまする。それならば、せっかくの卑猥さを楽しむ事ができませぬよ』
「へっ?」
意外な展開に瓶之真はきょとんとした。
『うふふ、どうせなら楽しくしないと。母親が傍に居ればお満も油断するでしょう。それを狙ってくだされ』
「で、では、お満に悪戯をしても」
『はい。いやらしい悪戯、いっぱいしてくだされ』
「じゃ、じゃあ、そ、その最後まで」
『はい。お満のおまんこに瓶之真先生のソレを』
卑猥な笑みを浮かべて、瓶之真の股間を指差した。肉体を持たない想念の存在は、ますます歯止めが効かなくなっていた。
「よろしいので?」
『はい。私はまだ、おちんぽで逝った事がございませぬので』
お敏はモジモジしながら顔を赤らませた。
「どういう事でしょう?」
瓶之真の問いに、お敏は残した未練の事を話した。
『…で、私が取り憑いたままでお満が逝くと…』
「なるほど。女体を共有したお敏殿も。うーむ、摩訶不思議なれどわかりもうした。お敏殿の成仏のために協力しますぞ」
無防備な娘に淫乱な母親。瓶之真は、舞い込んだ幸運にニヤリと微笑んだ。
『ああ、嬉しや瓶之真先生〜』
「おほん。で、では、お敏殿、我らの協力の証を示してくだされ」
『えっ?証とは…』
「わかりませぬか?拙者がお満とするときに、お敏殿は自身の事を意識して欲しいとは思わぬのですかの?」
『ということは、瓶之真先生は、私としてるつもりになってくれるという事…。な、ならば…』
赤くなったお敏は、自分のするべきことに気づいた。
お敏は着物をするすると脱ぐと、瓶之真の顔の前に浮かんで足を開いた。
『こ、これが、私のおまんこにございまする。ここに淹れるつもりでお願いいたします』
「おおおっ!これはよい菜じゃ」
瓶之真は、黒光りするモノを出すと激しく擦り始めた。女日照りの瓶之真が、この幸運を最大限に利用するのは、無理の無い事だった。
『あな嬉しや、私のおまんこで、あんなに激しく』
淫らな想念の権化と化したお敏も同じだった。幼い頃から近所の者に見せ捲っていた姉のお早世の気持ちがわかり、うっとりとした。