美咲とタツヤ -お風呂場で-(2021/12/31)-3
風呂を出てから、
リビングで美咲はタツヤに尋ねた。
「ねえ、タツヤくん。
学校で保健の授業ってあるの?」
「あんまりない。
いつも算数になっちゃう。
僕のクラスは算数が遅れてるんだって。」
「ふーん、そうなのね・・・。
あのさ、
タツヤくんは射精っていう言葉、
聞いたことある?」
「シャセイ?
知ってるよ。
写生大会に毎年行ってる。」
「その写生じゃなくて・・・。
それじゃあ、
精液とか精通とかは?」
「うーん、
知らない・・・。」
「そっか。
教えてくれてありがとね。」
タツヤは本当に知らない様子だった。
もし、このまま何の知識も無い状態で、
タツヤくんが一人の時に、
何かの拍子に精通してしまったら・・・。
それなら、いっそのこと、
今度一緒にお風呂に入った時に・・・。
美咲は決めた。
* * *