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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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海月の捕食された日-8

9
 秀麗な巨峰の絶景は大きな白いスライムのようにブルンと震え、その頂にはほころびかけた薄紅の朝顔。サリーナの色素の薄いピンクの乳首は乳輪が大きかった。

「きゃっ!」

 吸いつかれて顔を埋められ、美女車掌はわざとらしく、楽しげな悲鳴を上げた。これも手馴れた反応で、男にとって巨乳は夢なのだろう。
 チュウチュウ舐めてくる甘美な刺激が嫌いでないし、顔を押しつけてくる仕草は、まるで猫のようで可愛らしいとサリーナは思う。猫は好きな相手にスキンシップで顔を押しつけることがよくある。髪の毛があるので、本当に大きな猫に甘えられている気分になる。
 手で触り揉んでは変幻自在の柔らかさに感服している様子で、正直に心を映す瞳がキラキラしているのが嬉しい。

「ふふっ、気に入った?」

 サリーナは少年の頭を撫でながら、母性を仄めかす自慢げな面差しを向ける。
 女としての誇らしさと自身が胸の奥から湧き起こって、心の空虚を温かい温泉のように満たしてくるようだった。
 つと伸びた手先が萎れていたはずの陰茎にそっとまさぐり触れると、そこはとっくに猛々しく硬くなって不穏な鎌首をもたげてきている。歳若い少年はビクッとそれだけでわかりやすく反応して、サリーナの表情と頬を愉悦に緩ませた。

「これからすること、わかる?」

「?」

 つい緊張で黙りこんだ海月のオチンチンを探って悶えさせながら、耳元に吐息吹きかけて「オマンコ」と囁く。すると少年はあからさまな物言いに「そんな言い方しないでよ」と小さく抗議するのだった。
 サリーナはそ知らぬ顔で、サーモンピンクの蛇頭の口許から透明な汁を指に掬い、海月は「うっ」と顔を顰める。

「卑怯だよ。そっちばっかり触って」

「オッパイ吸ってたくせに?」

「それとこれとは別だよ」

 頬と首筋を赤らめた少年の目線はサリーナの下半身のデルタにチラチラと注がれていた。

「一番敏感なところ、ってわけね。いいわ、好きなだけ触りなさい。痛くしないでよ?」

 両膝を立て開いたサリーナは自分で濡れた姫貝を差し出して、眺めて触れてくるに任せることにする。陰唇の肉羽やピンクパールのようなクリトリスをくすぐられて、女の性感が昂ぶってしまう。また、蜜汁が出た。

「濡れてる?」

「そうよ」

「漏らしただけじゃなかったんだ? オシッコ臭いけど」

 そんなことを言いながらも海月は顔を近づけている。おそらく始めて目の当たりにする女性器の、男とは明確に違った形状と独特の触感に夢中になっているようだった。それにサリーナは色素が薄いせいもあって、肌が白い上に東洋女性風のきめ細かさである上、外性器の姫粘膜も綺麗な薄ピンク色をしている。
 今の尿の臭いはともかくとしても、見た目にはそれなりに美しく映るはずだった。
 現に海月は「臭い」などと言いながらも、無自覚に域が吹きかかるほどの距離にまで目と顔を近寄せて魅入っている。

「この辺とか、感じる?」

「どうかな?」

 なぞった指先が淫豆をクリクリすると、サリーナはくすぐったそうに肩と背をよじった。
 それから突然に抗う間もなく舌で舐められて、「ひゃうっ」と小声に艶かしく唸る。
 それを見た海月はさっき「漏らしてオシッコ臭い」と言っていた卑猥な部位を、迷うこともなく舐め始めるのだから驚いたものだった。たぶん性欲の衝動が理性を上回って麻痺させてしまっているのだろうか。
 だからサリーナは抗わずに委ねることにした。両の平手を後方のシーツに突いて、身体を仰け反り気味にして、女の秘所を顔の前に突き出すようにする。深くゆっくりと呼吸しながら、天井を向いて薄目になって意識を集中しようとする。
 上手い下手はこの際にあまり問題ではない。陰部を舐められればそれで多少は感じることも出来るし、そういう行為をして貰っている事実も大事なのだ。這い回る舌の愛撫が与えようとする悦楽をあまざず拾い、読み取ろうとするのは彼女なりの誠実さなのだろう。

(ああ、イイ!)

 姫蜜の液汁と唾液が混ざって菊花に流れていく、恥肉谷ラインの粘膜が疼くようだ。

(でもこんなところ舐めさせるんだったら、先に拭くなりしておけば良かったかも)

 後悔は後に立たないし、もう行為は始まってしまっているのだから、後戻りもできはしない。今更中断させて洗ったり濡れタオルで拭くような真似をしても、かえって興ざめさせてしまうだけだろう。幸運にも少年はさほど気にしていない様子だった。

「あ、あ」

 そんな微かな声音を漏らしてしまうのは、お風呂でのリラックスの吐息と似ていなくもない。そうやって心地良さを実感したいからだ。さりげない調子の違いで感じる場所を教えようとすると、やっぱりクリにペロペロが集まる。
 あまり強くされると痛いだけだが、男の子はペニスを弄り慣れているものだし、海月もその辺は曲がりなりにも弁えているようだった。無理をせずに柔らかく慰められて、サリーナは性悦の静電気に唇を舐める。強烈なエクスタシーでこそないものの、快感であることに変わりはないのだから、初心者の少年に文句を言う理由もなかった。

「んんっ……」

 転がり出た鼻声は存外に色っぽかった。繊細な快感は悩ましく頭を蕩かしてくる。

「ん、ふぅ」

 高潮の危険域になりそうでならないのがもどかしかったが、それでも拙くも一生懸命なご奉仕を押しのけてまで、自分の指で性急に始末をつけようとは思わない。それでは本末転倒だし、サリーナは焦らされる楽しみも嫌いではない。
 クンニリングスはギリギリのところで切ない快美感を長引かせ続ける。

(こういうのって、これはこれでいいのよね……)

 やがて顔を上げた少年にサリーナはウットリとした潤んだ瞳で訊ねる。それは女の欲情の眼差しだ。


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