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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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海月の捕食された日-11

12
 けれどもその姿勢では海月がイキ辛いだろうと思い至り、挿入を解いて、ベッドの上に転がった。情交に汗ばんだ女はそれだけで艶かしい。特にまだ求めるときは。
 彼女は両手と声で急かすように招く。声の調子は酔ったように変になっていた。

「来ぃてっ! あにゃたが上よっ! 早くゥ、あなたからァ、私ィにハメてよっ!」

 上下が逆転してのしかかられると、サリーナは少年が迷う間もなく、手早くペニスを牝穴にエスコートする。まだビンビンで、血行の制限を解放されたせいなのか、よりいっそうに硬さと大きさを増しているようだった。
 このままだと絶対に本人は勃起過剰で痛いだろうななどと考えたとき、ズブッと一気に貫入されて、サリーナは刹那意識が遠のくようだった。熱して溶け落ちそうな姫壷の奥から女の濃厚なエキスが溢れてくるのがわかり、どうも胎内までが本気モードで発情していることを悟る。
 稚拙なピストンが始まると、快感摩擦と圧迫感で喉が震えた。

「うっ、あっ、はぁっ、あっ、あっあっあっ」

 だんだんによがる声が高くなってしまう。サリーナは下腹の奥がジンジンと疼きだし、ざわめく膣襞が歓迎でむしゃぶりつく。攪拌される悦びに慣れている乙女の穴筒が収縮を繰り返して、切なく悩ましく鼓動しだすようだった。
 これも少年からすればこんな快楽があったことに目を開かれる思いで、一心不乱にストロークを打ち込ませることになる。

「あっ、はぁ、ハアァっ、あっ、う、ああ」

 サリーナは膝の間に少年を迎え入れて、見事な巨乳を振動させながら、すっかり女の顔になって悶えているのだった。こうなってしまうとSもMも関係なく、ただの一匹の牝として男の攻めに身を任せるばかり。
 痙攣しそうな濡れ乱れた女性器の中で、何度も何度も擦られ突き入れられる。その度に女の悦楽が滲み出してくるようだった。硬い侵入物から甘美感が溢れてくる。

(あ、私感じちゃってる。すごいキモチい、の、かも)

 思考が切れ切れになっていても、自分が感じていることくらいはわかっていた。

「うっ、くっ」

 サリーナの顔は快楽に歪んでいた。頬から胸元までを赤くしながら。
 励まされた海月は腰のグラインドを深くしながら、後先も考えずに懸命にピストンを敢行する。あとどれくらいもつのかわからなかったが、それでもやめるのは無理だった。制御不能の男の凶器が、女の胎内深くに暴発するまで終わらないだろう。
 自分より大きな、柔らかなパーフェクトボディにしがみついてガクガク腰を揺さぶる。

「あっ、あっあっああっあ」

 海月はサリーナの柔らかな肩を掴んで乳房に胸を押しつけて、腰を自爆的に使い続ける。
 陰茎が女体の濡れ穴に突入するたびに声が出るのに誘われるかのように。

「あっ、はっはっ、あうぁああ」

 悩ましげな嬌声の中、感極まった少年がグッと押しつけてくる。
 茹った子宮口に食い込むように強く突き上げられて、ふきこぼれた本気の姫汁が矛先を洗い、サリーナは遠い目のまま両腕と両脚でしがみつく。なんだか絶頂に追い詰められていくときのような不安感が、我知らずそんな仕草をとらせたのかもしれない。
 どっちみちフィニッシュだったから、抱き合って正解だった。

 びゅく、どくっどくっ。どくっ。

 感じ取った気配でも受け止めた胎内でも、サリーナは量を増した精液が射出されて、姫奥で氾濫するのを察知していた。予期せぬ軽い奥イキで目が眩むようだった。


13
 しばらく抱き合って寝転んでいたが、やがてサリーナが照れたみたいに笑顔で言った。

「ヤルじゃん。ちょい、イッちゃった。んぅ。アハハハ……」

 海月は何か忘れている気がして、ようやく思い至ってキスをした。

 まだ挿入されているままのサリーナは目を丸くしたが、それを笑うでもバカにするでもなく、愛の受容に耽る女の目で慎ましく応えた。


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