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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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海月の捕食された日-10

11
「さてさァて」

 サリーナはにわかに立ち上がったけれども、その両手はまだ、少年の足首を拘束したままだ。それで男の子の方が両脚をV字に吊り下げられる格好になる。
 そのまま女の方が股を開くようにして、少年の尻と股間の上に跨ってくる。

「頂いちゃうわ。これから初体験だね!」

「ちょっと待ってよ、これって」

 サリーナは茶目っ気のある笑顔でニヤッとしてウインクした。

「記念するべき第一発目のオマンコ挿入。忘れられなくさせてあげる。心配しなくったって、あとで他の普通の仕方でもさせてあげるから」

 M字開脚になった足を柔らかな内腿で押さえて、上から跨り座り込むようにする。
 成獣(♀)は半分ロシアの白人の血筋であることもあり、その美しい体つきも普通の日本の成人女性より、いくぶんガッチリとして背丈高なのだ。海月はまだ少年なわけで、本当にどちらがハメ犯す側なのか、傍目にはサリーナが優勢に見える。

「いくよ、挿入れてあげる……!」

 少年が逆らったり抗議する暇さえなかった。
 女の手が反り返った雄渾の亀さんを誘導する。丸く膨らんだ矛先で秘裂に定め、一気にズブリと導き入れる。大振りなヒップで少年の尻に乗りかかって牝の肉弾をぶつける。

「うっ、くっ!」

 それでも仕掛けたサリーナは、視線を天井に向けて侵入に耐えなければならなかった。
 よだれを流して待ちわびた活きのいいご馳走に、それだけで火照った姫筒と子宮がズンと痺れるようで、中腰に座り込んだ女の小股がプルプル震えてしまう。挿入を受け入れた感覚だけでなく、励起した性感神経が甘美な信号を送って頭をクラクラさせる。
 果たして「犯す」のが男の専売特許だと誰が決めたのか?
 これこそS女の真骨頂だった。こんな最初のときに屈辱的な格好で、惜しみなく悦楽を与えて卒業させてやるサリーナ一流のサプライズ。

「んんンっ!」

「ううっ!」

 二人の男女の恥悦の悩ましい呻きが重なり合う。

(は、入っちゃった!)

 海月は信じられないという顔をしていたが、その表情は蕩けていることに自分で気づいているのだろうか? 初めて挿入する生の膣粘膜の感触と胎内の圧力、上から押さえつけてくる若いとはいえ成熟した女の体重。変態的な体位もあって興奮度はMAXだった。

(あ、温かい……)

 海月はそれだけで忘我の境に誘われるようだった。

「おめでとう! これで海月も大人の男になりましたっ! ……このまま中で出しちゃって構わないからね!」

 顔を躍動的なまでに輝かせたサリーナが、粘りのある腰使いで、出し入れして円を描いて回すなど、全身全霊に翻弄してくる。襲いかかる全方位からの摩擦が、経験のない男の子の繊細さを蹂躙的に玩ぶ。それでも間違って折らないように気をつけてやっている辺りが彼女の気遣いで、大人ぶりではあったろう。
 サリーナの膣は緩いというほどではないにせよ、そんなに狭くも硬くもない。だからこんな芸当もやりやすいのだけれど、それでも中でつっぱる独特の感覚は耐えられない。男と女の身体の構造上、臍の方にそっくり返ろうとする勃起男根は、サリーナを内側から腹側に擦りつける。それでGスポット刺激が強く、尿意に似た熱さと麻痺が走るのだった。

「くうっ! いいわ! 頑張って私をイカせてっ!」

 屈曲した少年の股間の上で、サリーナは容赦のない鬼腰を使う。
 どうせ長持ちさせようとセコイことは考えていなかったし、とっくに片手を海月の片足から放して、自分で姫小豆を弄くっている。出来ることならば女が達するときの歓喜にうち震える肉感を、この初物のペニスに味わわせてやりたかったのだ。

「キモチイイでしょ? キモチイイでしょ!」

 興に乗った女の悦声が喉から迸る。
 今のサリーナはさっきから燻っていたオーガズムの火種を昇華することに集中していた。

「アッ、アッ、い、イクっ!」

 そんなに強烈な奥からの絶頂ではなかったものの、クリトリスが発火して快感をはじけさせ、サリーナは「んっ! んっ!」と鼻と喉の奥に唸って、力が抜けそうになる腰砕けをどうにか支えながら女のエクスタシーをプレゼントする。
 乱れた栗毛の頭から薄っすらと瞼を開けて見下ろし、嘆息しながら微笑んで、これで海月が自信をつけてくれたらいいと願う。呆気にとられた少年はそれでも出来事を理解したようで、交合する女の様子に目を瞠っている。

「あなたもっ! あなたも……イキたいでしょ?」

 蕩けた目顔のサリーナが腰使いを始める。


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