飲み会の後に-1
もう嫌。
不本意に熱くなってしまった身体を呪いながら、デスクに戻る。
思い出したに決まってる。
あの部屋で遠慮なく服を剥かれて、バックから突かれたこと。蓮の熱、カタチ、ナカを擦り上げるときの筋肉の動き。
疼いていたに決まってる。
自分の中心が、昨日奥まで満たしていたそれをまたねだるように、時折ひくつく。
自分の身体の浅ましさに、我ながら幻滅する。
こんな状態で仕事なんかできない。
(プレゼンの報告だけしてさっさと帰ろう)
課長のところへ行って戻ると、部屋の外にちらほらと同期の顔が見えた。
「あ、帰って来た」
「おつかれー」
「プレゼン、一段落したんだって?」
「飲みに行こー」
え?
「あ、ありがと。え、飲みにって、今日この後?」
「うん! あ、都合悪い?」
「ん、ちょっと…」
「えー、そうなの?」
総務部の里帆が露骨に残念そうなのを見て、申し訳なくなってしまう。
「ん、わかった、ちょっと顔出すよ」
「やった! 橘くん、美夜、大丈夫だって!」
は?
「おっけー、じゃあ男4、女2の全部で6人な」
え?
まさか、蓮が主催?
嫌な予感がした。
でも、いったん行くと言ってしまった。
断りづらい。
もう、なんなの、今日。