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偽装結婚
【義父/義母 官能小説】

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大帝国重工総帥-2

「二人共、話があるからこのままリビングに来てくれる」
「ハイお嬢様」
典子は二人を呼んだ。

「さぁ信子、そこに座って」
「ハイ」
「二人もココへ座ってくれる」
「ハイお嬢様」
リビングもやはり相当、広い信子は周りを見回し、天井が高いから余計に広く感じるのだと
思った。

「彼女は西条の重役担当秘書の山本信子、旦那さまの全てを担当している専属の秘書ね」
「社長の命令で今日からココに住む事になったわ(笑)」
「信子、こちらが、メイド長の華子、私が結婚する前からお世話してくれているメイド」
「そしてメイドのめぐみね」
「旦那さまに関する事は、信子の耳に全て入れて上げて」
「ハイかしこまりました」
「荷物がそろそろ、届くはずだから部屋を案内して上げて」
「お嬢様、お部屋はどちらに致しましょう?」
「一番広い部屋で良いでしょ(笑)」
「お嬢様の隣のお部屋になりますがぁ」
華子が気を利かせて話した。

「ありがとう華子、問題ないわ(笑)そちらを案内して上げて」
「判りました・・・信子さんこちらへ」
二人は立ち上がると、信子を二階、典子の部屋の隣を案内した。

典子の反応で、華子は信子が、典子公認の旦那さま専属の秘書の意味が全て理解できた。
社長も典子も公認の、旦那さまの女と言う事だ。



「失礼します」
三太は部屋をノックすると、返事も聞かずに書斎へ入って行った。

「三太か(笑)、西条の娘の麗子と結婚したと報告を聞いたぞ(笑)」
「ハイ、昨日発表しました」
威厳と風格のある、口ひげの初老の紳士が笑顔で言った。

「周りが麗子との結婚ならお似合いだと手放しで喜んでいたが、私はお前の女は典子
西条の嫁だと思っているのだが、違うか?」
「オヤジにはバレていましたか(笑)」
「おおよそ、麗子が縁談話を断る口実にされたのだろ?」
「ハイ、その通りです(笑)」
「なら良い(笑)、本気で麗子と結婚したのかそれが気になって居た(笑)」
「麗子と結婚では不満ですか?」
「不満ではなく、お前が大好きな女を幸せにせずに、他の女と結婚するとは思えなかった」
「まぁ〜新聞の見出しで察しはついていたがな(笑)」

大帝国重工を日本トップの企業から、世界の大帝国重工に押し上げた総帥だ、状況判断は
引退してもなお、衰えてはいない。

性癖を受け継いだ三太だと言われたが、広い視野で周りを見る事が出来る、大きな人間だと、
総帥、袋小路源太は、三太の素質を見抜いていた。
子供の頃から、三太をビジネスに関する集まりに連れて歩いた、長男を重工に継がせはしたが、
総帥の源太の考えでは、重工では三太は小さすぎると、思っていたのだ。
末っ子で可愛いと言うより、自分に一番似ていて、可愛いのだ。

家族も周りの人間も源太を総帥と、みんな呼ぶ。
しかし、三太は、子供の頃から、オヤジと一人だけ呼ぶ、誰に何と言われても、それは変わらない、
源太が三太に教えた事は、ビジネスの世界を見せ、約束を決して破らずに守ると言う事だけだ。

自分を決して曲げず、約束を守る男、こんな男が重工の代表ごときで、収まるはずはない。
総帥の源太の夢は、三太の会社が世界の名の知れた企業にまで、成長して行くストーリーを観る事だ。
それが可能な男だと思っている。


「お前に結婚の祝いに、おもちゃをプレゼントしてやる(笑)」
「玩具ですか?」
「大帝国と西条出資の会社の代表の座だ」
「私に一企業の代表になれと?」
「世界の会社にまでお前の力で押し上げてみろよ」
「オヤジに教わった事の卒業試験と言う事ですかね(笑)」
「まぁそうだ(笑)やるだろ?」
「オヤジには老後の楽しみもなさそうですし、少しやりますかぁ」
「あぁぁお前はその程度の気持ちで取り組むのが良い(笑)」

源太は、笑顔でメイドに連絡をいれ、「三上を直ぐに呼んでくれ」と言った。

三上が少し緊張した鋭い顔つきで現れた。
三太はその顔を観て、少し呆れた顔をして苦笑いした。
「三上お前、ビジネスに便利なビルを一棟空きのある所を知らないか?」
「ビル一棟ですか?、関連会社所有の10階建てのビルならあると思います」
「あぁぁ都心何てダメだよ三上、空港や港湾近くの広い土地の小さなビルで良いよ(笑)」
「それでしたら、湾岸地区、有明外れに敷地のだけ広い7階建てのビルがありますよ」
「有明なら空港にも港も近いね(笑)」
「ハイ、これからのビジネス拠点の注目エリアの一つですね(笑)」
「オヤジそれで良いよ(笑)」
「三上、そこを三太にやるから、重工から50名ほど移動させろ」
「あぁぁ50名もいらないよ、優秀な若手を20名ほど欲しいね(笑)」
「少ないだろそれでは(笑)」
「他は西条から僕の部下を連れて行く」
「三太さまが起業されるのですか?」
「重工に並ぶ会社に仕上げるそうだ(笑)」
「それは素晴らしい(笑)」

普段、圧のあるオーラを発している総帥が、嬉しそうに笑顔で話す、久しぶりの笑顔だ。
三上も期待感でテンションが高まった。
総帥の心境は私以上なのだろう。

「三太、明日にでも嫁の典子を連れてココに来いよ、出資の件もあるからな(笑)」
「オヤジ嫁は麗子で、典子は会長ですよ(笑)」
「まあそんな小さな事はどうでも良い(笑)」
総帥は終始、ご機嫌だった。

「それでは、私は早速手配に取り掛かります、総帥」
「あぁぁそうだな」
「それから三太さま、奥さまもお部屋でお待ちです」
「あぁぁありがとう三上」
三上が引き上げると、オヤジはアイツの所へ顔を出してやれ、と言った。

「それではオヤジ明日また伺います(笑)」
「あぁぁ待っている(笑)」

三太は書斎を後にした。




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